私には2人の子どもがいます。
子どもたちが通う小学校では、「子ども一人当たりPTA役員を2回行うこと」という公な(笑)のルールがあり、ボランティアという名のノルマをこなすため、私も小学校では計4回の役員をおこなってきました。
娘(現在中学生)の時にはコロナが流行する前にPTA役員を2回経験しました。
息子(まだ在学中ですが)の時には、1回目はコロナが流行し始めた年で、2回目は緊急事態宣言を受けての全国一斉学校休業が起こった年でした。
つまりわが家では、コロナ騒動が起きる前と騒動中の今との2期にわたって同じ小学校でPTA役員をおこなってきたのです。
今回はそんな経験から、「コロナ前のPTA役員の活動」と「コロナ騒動があってからのPTA役員の活動」の違いについて書いていきたいと思います。
(小学校によって細かなルールには違いがあります。あくまで一例だと思って読んでもらえると良いかと思います。)
小学校のPTA役員はどのように決まるのか?
PTAの本部役員(会長他3役)は、前年度のうちに自薦他薦などで決まることが多いです。しかし、各クラスから選出される役員については年度初めの懇談会で決めることがほとんどです。これはコロナ前も今も変わりはありません。
第1子が小学校に入学したての時は、
「PTA役員は絶対にやらないといけないんだよね💦」
「どんな役員があるかもわからないのに、自分でできるか不安だなあ。」
「もし、じゃんけんで負けて役員にさせられたらどうしよう…。」
など、未知なる役割に不安しかない思いを抱く方も多いと思いますが、そこはご安心を。小学校低学年においてのPTA役員に関しては、「上に兄姉がいる家庭の人が立候補」と言う形で行ってくれる場合が多いからです。
上に兄姉がいる家庭では、PTAの役割についても熟知されていますし、下の子の役員は早めに終わらせてしまおうと考える人もいます。また、お友達同士で…と考えている人もいますので、新1年生のお子さんが第1子で「PTAの活動に不安を感じている人」は無理にPTA役員を引き受けようとしなくても大丈夫だと思います。
PTA役員の決め方は、コロナ前も今も「立候補」を基本としています。
立候補で決まらなかった分に関しては、「役員未経験者」または「役員2回こなしていない人」の中から話し合いで決めてもらうスタイルです。
違いがあるとするならば、集まりの時間くらいでしょうか?コロナ騒動後は、「早く決めてしまいましょう。」という雰囲気があるため、司会者もあらかじめくじ引きの用意をしてきている場合もあります(笑)
役員の人数
「密」になることを避けることが望まれている中、我が子が通う小学校においては役員の人数が少なくなることはありませんでした。
本部役員15名くらい(意外と多いですよね💦)に加え、各クラスから10名ずつ役員を選出します。単純に学級数×10+15です。(子どもの学校は中規模校ですので、学年に2~3クラスある学校です。)
各クラスの10名は6つの委員会に所属する形になるので、全員が一緒に集まることはありませんが、1つの委員会でも全学級の役員が集まるとなかなかの人数になります。
コロナ感染に配慮しないといけない今では、ちょっと集まり自体を遠慮したくなっちゃいますね。
役員の仕事
コロナ前では、役員会だけで年に6回以上(委員会による)、副委員長以上ですと、別の会合もありましたので結果的には月1~2回以上は集まりがありました。
役員会の他にもPTA最大行事の「秋まつり」前後には臨時の集まりがあったり、秋祭り当日の日中は拘束されることもありました。
コロナ後はさすがに役員会は中止になったり、書面だけで済ませることも増えました。もちろん「秋まつり」をはじめとする行事も中止となっているため、役員自体の仕事という仕事はほとんどない状態です。
「会議」という名目での集まりは年に2~3回ほどに減りました。
しかし、ほとんど仕事がない状態での役員活動はこれまでに行ってきた人から見たら、「不公平」に思うことも事実。ですので、自分の委員会の仕事とは別で校内の大掃除をする日を設けたり、資源回収を役員総出で行ったりと、普段の活動では行わないような仕事をすることもありました。
【番外編】役員決めそのものにもちょっとした変化が…
共働き家庭や、ひとり親家庭が珍しくない時代となった今では、「PTA役員を積極的におこないたい」という人は稀少価値ものです。周りのみんなから感謝されまくる存在となるでしょう。
(あまり大きな声では言えませんが)多くの家庭では少なからず負担に感じている役目であることは見て取れますし、実際に押し付け合いのようなことになっているので口にしなくともそうであることはわかります(笑)
多くの学校では年度初めの懇談会などで『役員決め』が行われると思いますが、コロナ禍である今だからこそ「引きうける」こともアリだと思います。
- 通常時より集まりも、仕事そのものも少ない
- オンラインを活用した「なるべく自宅でできる活動」へ変わりつつある
からです。
コロナ禍だからこそ「PTA活動の在り方」が見直されつつあります。
昭和の時代のままのアナログな活動ではなく、家庭の負担を少しでも軽減させる活動・オンラインを上手に利用した活動なども検討されています。
そして実際に「このくらいの活動なら引き受けても良い」という人も少なくなく、コロナ前よりスムーズに役員決めが終わるケースが増えてきました。
さいごに
今回は、「コロナ前」と「コロナ禍」の2回にわたって小学校のPTA役員活動をおこなってきたおやっさんがリアルに感じた役員活動の変化を書いてみました。
私自身もPTA役員の活動には消極的でしたが、友人と一緒に活動をすることである程度楽しく活動を行うことができました。
とはいえ、やっぱり「PTA 役員」と聞くと一歩引いてしまう気持ちになるのも事実です。そういった人は(コロナ禍である)今だからこそ役員を経験するチャンスかもしれませんよ。