お金がかかるイメージの吹奏楽部で本当に必要なものだけ揃えて活動することも必要なこと

中学3年生の娘は、吹奏楽部でサックスの担当として過ごしました。

コロナ全国一斉休校からの幕開けとなった中学校生活の中での活動ではありましたが、様々な制限がある中でも、夏の引退まで全力で活動をすることができたように思います。

今回は、公立中学校吹奏楽部サックスパートに在籍していた娘の経験から「中学校の吹奏楽部にて本当に必要なもの」について書き記しておきたいと思います。

はじめに

吹奏楽=お金がかかる

というイメージがあると思います。

確かに、音楽をおこなうにはある程度のお金が必要にはなります。

しかし、それは「楽器を購入した場合」であり、学校の備品を使用する場合には運動部と同等か、運動部よりも安く済む場合もあります。

吹奏楽においてお金が大きくかかるのは、

  • 楽器の購入(10万単位~のお金がかかります)
  • 購入した楽器の維持費(定期的なメンテナンス)

であり、学校の楽器を借りる場合には、1か月あたり「部費(2000~4000円位)+楽器レンタル代(1000円前後)」で活動をおこなうことができます。(別途遠征時集金があることも)

中学校の部費としては少し高めかもしれませんが、音楽をおこなうとしたらお値打ち価格であると思います。

月々の部費自体は、運動部同等かそれ以下くらいではありますが、吹奏楽部では入部後に必ず揃えないとならないものもあります。運動部で言うならば、スパイクやユニフォームに相当するものです。

では、吹奏楽部では何が必要なのか…書いてみました。

必ず購入するもの

吹奏楽部に入部したら必ず購入するものがあります。これらは部活動をおこなううえで必ず必要なものになります。

譜面台

譜面台は基本的に自分持ちです。学校指定のメーカーや型番のものを用意することが多いので、購入用紙等をしっかり確認する必要があります。

バンドファイル

学校指定のものを準備することが基本ですが、「黒ならOK」という場合もあります。しかし、100円ショップなどで売られているようなファイルではなく、楽譜を出し入れしなくても簡単に書き込みができるタイプの「バンドファイル」を用意する必要があります。

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チューナー(管楽器)

管楽器の担当になると、チューナーの購入が必要になります。

チューナーに関しては特に学校指定はありませんでしたが、安価な簡易的なチューナーの購入はしてはいけません。安価なものは、チューニングがしづらいだけではなく、正確なチューニングをおこなうことができないため、しっかりとしたチューナー(ヤマハ製であれば安心)を購入しましょう。チューナー代は5000円前後です。

練習台&練習用スティック(打楽器)

場所を問わずに打楽器の練習を行うことのできる練習台は、打楽器担当となると必ず購入しなければならないものとなります。

マウスピース(管楽器)

楽器の購入はしなくとも、直接口をつけて演奏しなければならない管楽器は、マウスピースの購入がマストとなります。

マウスピースの価格は、楽器やメーカーによっても異なりますが、サックスでは20000円弱の価格でした。金管楽器より木管楽器のマウスピースの方が価格が高いように思います。

お手入れセット

使用ごとのメンテナンスは使用者自身が行うため、一人一人が専用のお手入れセットの購入をします。

学校の楽器にもあらかじめお手入れセットが一緒に入ってはいましたが、自分専用のものを使用することで「楽器に対しての愛着も沸く」「丁寧なお手入れをすることができる」といった理由から購入が求められました。

部活Tシャツ

通称「部T」。いわゆるユニフォーム的なものです💦

演奏会や夏の部活動時には着ることがありますので、必ず1着は購入します。

木管楽器特有の消耗品「リード」(定期的な購入が必要)

木管楽器は、マウスピースに「リード」という木べらの様な形の薄い板をつけて、これを振動させることによって音を出すため、このリードを購入する必要があります。こちらは消耗品です。

リードは、大きさによって価格が違いますし楽器や吹き手に合わせたものの購入が必要になりますので、なかなか頭を悩ませるものにもなりますが、お子さんが使いやすいものを購入してあげると良いでしょう。

クラリネットやアルトサックスのリードは10枚で3500円前後、テナーサックスやバリトンサックスでは5枚で3500円前後で販売されています。(メーカーによってはもっと高価なものもあります。)

リードの耐久性は、吹く頻度にもよりますが、娘の場合は「3~4か月ごとに新しいリード箱を購入するくらい」でした。

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演奏する分には無くても問題ないけど購入しておいた方が良いもの(サックス編)

中学校の吹奏楽において、必ずしも必要というわけではないけれど「あると良いもの」をご紹介します。

ストラップ

吹奏楽でストラップを使う楽器はサックスくらいではないでしょうか。

サックスは、首から下げたストラップと右手親指でほとんどを支えています。左手添えている程度です。ですので、首にかかる力はかなりのものとなります。

そのストラップですが、学校の楽器にももちろん付属品としてついてはいます。しかし、簡易的なものであるため、ストラップのベルト自体は細く、固いものとなっています。

細く硬いベルトが首に引っかかっていることで、ストラップが首にめり込みやすくなり、「痛い」です。アルトサックスくらいであればまだ我慢できますが、テナー以上の大きさになると3㎏以上の負荷が首にかかるということで、かなり辛くなります。

痛さを我慢することで、正しい体勢ではなく、無理な体勢で演奏することにつながるおそれもあります。

ストラップそのものも形状や値段も様々ですが、3000円くらいのものでも、首に負担がかかりにくいものを購入することができますので、成長期のお子さんの首を守るためにも、買ったほうが良いものかなと感じました。

リガチャー

こちらも様々な種類があり、値段も数千円から数万もするものもあります。

リガチャーは、マウスピースとリードを固定するベルトのような役割をする部品であり、手のひらに収まるくらいの大きさのものです。学校の楽器でも付属のものがありますので、使用できるのであれば問題ありませんが、長年様々な生徒が使用してきたものでもありますので、形が変形していたり、ネジの溝がすれていて締まりが悪かったりして、まともに使用できないものも多くあります。

リガチャーは、メーカーや材質によっても音色が変わってきますが、何よりもマウスピースとリードをしっかりと固定できないことにはその役割を果たすことができませんので、

  • 学校にあるリガチャーが使い物にならない
  • あるいは演奏者がマイリガチャーを希望している

場合には、購入を検討したほうが良いかもしれません。

(学校側で購入してくれる場合もあるかもしれません。)

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中学校の部活で楽器の購入はしなくてはならないのか?

一般的な公立中学校での話ですが、結論から言うのであれば、「学校の楽器が使えるのであれば、買わなくて良い」です。

なぜならば、

  • 子どもが中学卒業以降、吹奏楽を続けるかどうかはわからない
  • 高校で吹奏楽を続けたとしても、担当楽器が変わってしまう可能性もあること(人数などによる)
  • 中学校の通学(徒歩か自転車)で楽器の持ち運びが意外と大変

だからです。

  • 学校の楽器が老朽化していてまともな演奏が難しい
  • 人数に対して楽器が足りない
  • 高校以降も吹奏楽(またはソロでその楽器)を続ける意思が強く、ある程度のグレードの楽器を買い与えることができる

場合を除き、中学校の段階での楽器購入は特に考えなくても良いと思います。

また基本的に大型楽器は非常に高価であるため学校のものを使うので、各家庭で購入することを勧められることはありません。

大型楽器→チューバ・バリトンサックス・打楽器・コントラバス・大型ではないが値段の高いホルン・(トロンボーン・テナーサックス・ユーフォニュウム)など ()内は学校による

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さいごに

今回この記事を書いている私ですが、実は昨年、アルトサックスを娘に買い与えてしまいました💦決して安い買い物ではありませんでいたが、娘は大事に使ってくれており、「高校へ行ってもサックスを続ける」と宣言してくれています。

しかし、娘の同級生の子の中には「楽器を購入してもらったけど、高校では続けないよ」という子も何人かいるそうです。それでも、楽器は丁寧に使っていれば中古として買取もしてもらえるので、必要が無くなれば売却するという手段もあります。

楽器はとても高価なものです。中学校では、よほど吹奏楽に力を入れている学校でない限り、楽器の購入は考えなくても良いかもしれません。高校くらいになって初めて楽器の購入を検討しても良いと思います。

また、木管楽器は消耗品にもお金がかかってきますし、マイ楽器を持つことで維持費もかかるようになります。しっかり検討して無理のない範囲で子どものサポートをしてあげたいですね。

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