とある出版社から「書籍化しませんか」とメールが来た話

こちらのサイトは約2年ほど運営しています。

割と好きなことを自由に書いていますので、見方によっては『雑記ブログ』のようにも感じますが、ひとり親家庭生活に特化した内容という点では『特化型ブログ』でもあります。

こちらのブログでは主に「ひとり親家庭としてのリアルな日常」から、「よりよい生活を送るためにおこなったこと」、「子どもたちの学校や習い事のこと」などを書き綴っています。

また、「モラハラ元夫との離婚」に関すること、一時的に生活の拠点としていた「母子生活支援施設での生活のこと」なども書いています。

結婚に失敗して子どもと共に新生活を始めた「ごくごく普通のひとり親の母」である私ですが、今回はこちらのブログを通じてとある依頼が来たので、そのことを記事にしてみたいと思います。

これまでの問い合わせメール

このブログを始めてこれまでにも数件の企業の方からGoogleフォームへ「お問い合わせ」をいただいていました。

これまであった問い合わせ内容は、

  • 私の記事をFacebookに載せたい
  • (企業の)PR記事を書きませんか?

といったものばかりでした。

このような内容であっても、「自分のブログを見てくれてアクションを起こしてくれる人がいる」と感じられるため、大変うれしく思っていました。

しかし今回は、これまでのお問い合わせ内容とは少し異なるものでした。

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問い合わせ主は『出版社』内容は「取材をしたい」

とある出版社の方からのメールであり、

モラハラに関しての記事が経験をもとにして書かれているものであり、大変興味を持っています。一度取材をさせていただきたいです。

といった内容でした。

失礼と思いつつも、私にはその出版社名を聞いたことがなかったため、「詐欺」も視野に早速その会社のホームぺージを覗いてみることにしました。

すると確かに実在している会社のようでしたが、名の知れた…というよりは小さな小さな(失礼かな)出版社のようでした。出版されている本を見てもどれも今一つ見たことのないような…(重ね重ね失礼ですよね、私)本ばかりでした。

少し心配ではありましたが、私にとってはちょっとしたチャンスになるかもしれない思いもありましたので、「(断ることになっても)話だけ聞いてみようかな。」と思い、取材の申し入れを受けることにしたのです。

出版社とのやり取り

私自身はじめてのことでしたので、取材日の約束をする段階でものすごく緊張をしていました。やり取り自体はメールでおこなってはいたものの、失礼のないようにわかりやすい文章を考えることに神経を使ったのです。

そしていよいよ取材当日、県外の出版社ということもあり、ZOOMでの顔合わせとなりました。

取材内容

  • 私の名前
  • 家族構成
  • 婚姻期間
  • 離婚はいつごろか
  • 主なモラハラ被害内容

などを簡単に説明し、出版社の方からの質問に答えるような形で話が進んでいきました。出版社の方は、モラハラとは無縁だったのでしょう。

  • モラハラとは具体的にどのようなことをされるのか
  • お酒を飲むことでモラハラがひどくなることはあるのか
  • 子どもの前でもひどい態度をとるのか

など、モラハラ界隈では常識(笑)と思われることまで事細かに尋ねられました。

出版物の媒体など気になることを聞く

一通りの話が終わると、今度は私側からの質問タイムとなりました。

初顔合わせで失礼とは思いながらも、気になることだらけだったので不躾であることは承知で聞きたいことを聞きました。

と、言うのも出版と一言で言っても、大まかには自費出版(著者が費用の負担をするもの)・商業出版(出版社が費用の負担をするもの)との2種類が存在するからです。

もちろん今回は、出版社側からの申し出であるので、自費出版ということは無いだろうとは思っていましたが、それにしてもこんな無名な(笑)ブロガーに対しての申し出です。どんなカラクリがあるのだろうか…?と思わずにはいられなかったのです。

ですので、私からの質問は、

  • 商業出版で間違いないのか
  • 印税は何%か
  • 紙ベース媒体なのかデジタルか
  • 販売価格
  • 1冊丸ごとなのか短編集のうちの1枠なのか
  • ペンネームが可能であるか
  • 執筆期間(期限があるのか否か)

以上の内容で話を聞くことに。

商業出版ではあるが…

自費出版ではないとは言われるものの、出版社の話を聞くと「多少の手持ち(現金)が必要である」とのことでした。

  1. まずは3000部印刷して発行
  2. 6か月間の販売期間のうちに完売であれば、追加で発行も可能
  3. もし、6か月間のうちに売れずに残ってしまった場合は著者(私)が買い取り

つまり最大3000冊の本を買い取らなくてはならないリスクがあるとのことなのです。

販売予定価格は1300円程度とのこと。無名新人の著書が簡単に売れるなんて思ってはいませんので、単純計算でも100万円単位のお金が必要になる(かもしれない)ことは容易にわかります。

でも、この会社では印税が販売価格の10%いただけるとのことでした。ハイリスクハイリターン…かな?(通常、印税は無名新人では5%前後であるらしいです)

気になる販売媒体やページ数は?

販売媒体は紙ベースとのこと。(なので売れ残りを懸念しているのです)

ページ数としては200ページ、文字数10000文字~の予定で、もちろん丸々1冊を執筆するとのことでした。

先ほど少し触れましたが、販売価格は1300円と提示されました。

執筆期間

こちらは明確にはされませんでしたが、「担当編集者と共に作り上げるため、半年以上はかかるかな~」といった感じでした。

モラハラ本であるため、加害者に特定されないためにペンネームの使用も「大丈夫」とのことでした。

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本を出す決断は出来ずに見送り

せっかく話を伺ったのですが、結論は、「今回は見送る」ことにしました。

やっぱり『ハイリスクハイリターン』にはメリットを感じなかったというのが一番大きいです。

せめてデジタル書籍であり、私自身の身銭を切る必要がない条件で良ければお話を受けたかなと思います。いきなりの紙ベース書籍はハードルが高かったです💦

今の時代、至る所にモラハラ人は存在しですので、少しでも多くの人にモラハラ人の特性を知ってもらうべく日々ブログに書かせてもらっているので、出版物を通してより多くの人に周知してもらうことができるのであれば労力は惜しみませんし、何でもやってみることは自分自身の経験にもなると思います。

さいごに

今回は「手持ち」が必要であったことから「書籍化」は一瞬で白紙になってしまいましたが、著者は執筆時間を割くわけですから、「余計なリスクを負う必要はない」のではないかというのが私の結論でした。

新しいことに対してやる気がないわけではありません。むしろチャンスさえあればどんどんチャレンジしていきたいと思ってはいます(笑)でも、文章を書くこともビジネスですからたとえ「薄利」であっても、「損」はしたくはありません。

書籍化断念は残念なことでしたが、またチャンスが訪れることを心待ちにしています(笑)それまで「コツコツと読まれる記事」を増やしていこうと思います。

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