頼れる親族のいないわが家は、毎年のお正月は私と子ども2人の計3人で過ごしています。ですので、子どもたちのお年玉も私からしか与えることができないのです。
(同じひとり親家庭の私の友人が遊びに来ることもありますが、お互いの負担を考えてお年玉の渡し合いはしていません。)
上の娘は小学生の頃は1000~3000円、中学生になった今年は5000円のお年玉を私なりに工面して渡していました。
しかし、下の息子はこれまで「お年玉が欲しい」と言ったことがなく、本人が欲しいと言わない限りは(経済面での不安もあるため)私も黙ってやり過ごそうとしていました(笑)
ところが2020年の暮れに
ママ、僕にお年玉くれる?
と訴えてきたことをきっかけに小学校2年生の息子に初めてのお年玉をあげることになりました。
- お年玉の希望金額は紙のお金
- 元日お年玉を渡したときの反応が子どもらしい
- 500円握りしめて初めてのお買い物
- 2日目3日目もおやつを購入
- 子どもが好きなガチャガチャを前にしての選択
- お金の大切さ・我慢すること・ やりくりを知っていた
- さいごに
お年玉の希望金額は紙のお金
初めて「お年玉が欲しい」と言ってきた息子。試しに希望金額も聞いてみると、
紙のお金…
と返ってきました。
もちろん諭吉さんのことではありませんが、それまでお年玉はもちろんお小遣いすらあげたことのなかった子です。いきなり1000円以上の(子どもにとっての)大金を渡す勇気はありませんでした。
紙のお金は大金過ぎると思わない?
と問いかけると意外にも
そうだよね…
とお金の大切さはなんとなく理解している様子。
もちろん一般的な小学2年生であればお年玉1000円と言うのは多くはなく、むしろ平均的な金額であることもわかってはいます。
ですが初めて持たせるお金です。
今回は500円位で良いか?と提案し、息子にも納得してもらいました。
元日お年玉を渡したときの反応が子どもらしい
息子に約束通り「お年玉の500円」を渡すと、嬉しそうに自分の財布にしまったり出したりして財布に自分のお金が入っていることを何度も確認していました。
お年玉をどのように使うのかを聞くと、
う~ん、100円ショップに行こうかな?
と返ってきました。
それを聞いたとき、550円あげるべきだったかな(-_-;)と思ってしまいましたが、 息子なりに500円の使い道を考えているようです。
500円握りしめて初めてのお買い物
私と一緒に買い物には何度も行っているのですが、息子自身がひとりでレジを通ることは初めてです。
小学2年生という遅い買い物デビューですので私は心配になり、初日の買い物には同行して遠巻きに様子を見ることに。
希望通り100円ショップで買い物をすることになった息子は、てっきりおもちゃ売り場に向かうものと思いきや、意外に自身のおやつを選び始めました。
初めてのお買い物は「おやつ」に決めたようでした。
私は口出しをしないように見守っていると、買い物時いつもは即決の息子が思った以上に悩んでいる姿を目にすることに。しばらくお菓子売り場でどれにしようか彼なりに悩んでいたのでした。
10分ほど悩んで品物が決まった息子が私の元へやってきました。(初回の買い物なのでレジに行く前に何を買うのか見せるように伝えてありました。)
息子が持っていたのは、小さな駄菓子4個で108円分でした。
2年生ですので500円までの金額でどのくらい買うことができるのかの計算はできます。きちんと予算内に収めることもできていました。そして、後日また買うためにお金を使いすぎないようにしていることも意識していたとのことでした。
2日目3日目もおやつを購入
自分でお買い物に行けることが嬉しくなった息子は、2日目にして完全に一人で買い物に行ってきました。
この日も4個で108円の駄菓子を購入。お菓子の一部を私と姉におすそ分けまでしてくれました。
3日目には私の買い物もあったため、大きなスーパーに出かけ、100円ショップとは違った広いレジにひとりで並ぶ経験もしました。(この時は駄菓子2個の購入でした。)
子どもが好きなガチャガチャを前にしての選択
私と共に行ったスーパーでは、子どもが大好きなお金を入れてハンドルを回すとカプセルが出てくる機械(ガチャガチャ)があり、息子は「自分のお金で買ってきていい?」と私に確認後、ガチャガチャに向かいました。
しかし、数分後戻ってきた息子はカプセルを持っていなく、
「欲しいものがなかった。」
という理由でカプセルを購入することをやめたのでした。
お金の大切さ・我慢すること・ やりくりを知っていた
これまでは息子の欲しいものは私が支払っていたので、息子は物の値段をあまり気にしないで欲しいものを訴えてくることがありました。
もちろん買うこと自体ダメな時はダメ、値段が高い時は安いものにしてほしいことなどは日頃からしっかり伝えてはきていましたし、買ってもらえないからと言って駄々をこねるようなことは3歳ごろにたった1度あっただけでした。
ちなみに最初で最後の欲しさゆえに駄々をこねた商品は、戦隊ヒーローの缶ケースです。
(↑この駄々をこねられて結局購入することになったものは、今現在も彼の宝物入れとして大事にされています。)
しかし、「自分のお金」を持たすこと自体初めてだった今回、息子のお金の扱い方を 見て私は少しホッとしました。
- 500円を一気に使うのではなく、しっかり考えたうえで少しずつ使っていた。
- 「やりたい」と思っていたガチャガチャも欲しい景品がないとわかるとやることそのものを我慢した。
- おつりはしっかり財布に入れて保管している。
意外にちゃんとしている息子の姿に感動しました(親バカ?)
さいごに
我が家の下の子は
- 男児
- 保育園の時に発達(軽度)のことで園から指摘を受けていた(通院中)
- 自宅の周りは細い路地にもかかわらず自動車がスピードを出して通行する道が多い
- 上の子とともに買い物には出かけたことはあるが一人ではまだなかった
- お金の管理が心配
ということもあり、なかなかひとりで買い物に行かせるタイミングがなかったですし、私自身の覚悟もなかったと思います。
ところが「お年玉」を渡すことで周りの子よりは遅いかもしれないですが、「ひとりで買い物デビュー」をさせることができ、私が思っていた以上にしっかりとしたお金の使い方をしていることを知ることができました。
お金の大切さやきちんとした扱い方を知っているとわかったところで、そろそろ定期的なお小遣いも検討しても良さそうかな?と思ったおやっさんでした。