今回はモラハラ元夫との生活を約10年してきたおやっさんと、同じ境遇で頑張ってきた友人との話から感じた、「モラハラ加害者あるある」について書いてみたいと思います。
- 自分名義の契約ができない
- 働かないまたは仕事が続かない
- 頼み事は他力本願
- 家庭内では威張り散らすが第3者を挟むと逃げの姿勢になる
- モラハラ加害者は被害者に対して自己紹介をします
- 嘘をつく
- 亭主関白ぶる
- お金の管理をしたがる(配偶者にお金を渡さない)
- さいごに
自分名義の契約ができない
モラハラ加害者には、自動車購入にあたってのローンをはじめ、携帯電話・場合によっては賃貸契約も自分名義でできないほど「信用情報が悪い」人が多いのです。
これらの人は過去に金銭トラブルを抱えており、ローンを組めなくなっていたり、新規での契約がなかなかできなかったりします。ですので、加害者は自分で使用するものであっても、被害者名義でローンを組ませたり、契約を結ばせたりします。
モラハラ被害者の多くは女性であり、加害者の男性に強く出られると断れない立場にあるため、言われるがままに契約させられてしまいます。
私自身もかつての婚姻時代は自動車の名義は私でしたし、元夫の使用していた携帯電話も私の名義のものでした。(私の場合は引っ越し前に自動車は売り、携帯電話は解約したため大きな問題にはなりませんでした。)
知人の中には、元夫にそのまま自動車(被害者名義)を持っていかれた人もいれば、離婚に向けての別居中にも関わらず、奥さん(被害者)名義の携帯電話を使い続けている人も意外と多いです。(これは、解約した時にモラハラ加害者が逆切れして突撃してくることを恐れているためです。)
働かないまたは仕事が続かない
これもあるあるではないでしょうか?
モラハラ加害者は、多くの人には理解できない思考の持ち主です。
- 自分の言っていることが常に正しい
- 自分が一番賢い
- 自分を悪く言う人は皆どうしようもない奴だと思っている
- (特に)年下には舐められたくない(教わりたくない)
- 自分に都合の悪いことがあれば周りが悪いと騒ぐ
- 成功は自分の手柄、失敗は相手の過失
- 自分のミスは他人のせい
- (加害者が男性の場合は特に)娘が命!!という傾向が強い
- 欲しいものがあると後先考えず借金してでも手に入れる
- 自分が困らなければあとはどうでも良い
などなど…挙げればきりがないですが…
どれも普通に生活していく中で、認めなくてはいけないときもあれば従わなければならないとき、我慢をするときだってあることです。
モラハラ加害者は基本的に上記の思考の持ち主ですので、社会の中で上手立ち回ることができないのです。(ただし、本人はうまく立ち回っていると思っているので厄介です。)
多くのモラハラ加害者は、通常社会の中でも(協調性のなさから)暴走した挙句孤立しがちになり、居心地が悪くなって自ら仕事を辞めるか、勤務先から解雇されるかになってしまう人が多いです。
元夫の場合は、自分から仕事を辞めても「誰々が気に入らないからやめてやった!」と言いますし、解雇されても「誰かが俺を貶めた。」という考えであって、自分の非を考えることは全くありませんでした。もちろん解雇されても、原因が自分にあることはみじんにも考えません。
頼み事は他力本願
人に頭を下げることを苦手とするのか…。
他人に頼みごとをするときは、モラハラ加害者が自ら行うことはありません。
必ず人(モラハラ被害者)を使います。
頼みごとの種類はそれぞれですが、私の場合は
- 元夫が無職であったために生活が立ち行かなくなってしまった際に私の実家に「お金の無心」をしてくれというもの
- 保育園の先生に我が子の写真を撮るように頼むこと
- (元夫が働いているときには)自分の会社のお節料理(3万円)を私の職場で売らせようとした
- 家賃の支払いを待ってもらうための交渉に行く
など、普通に考えると「断られる可能性の高いこと」に関しては元夫から「頼んでこい」と言われていました。
ただしモラハラ加害者は、頼みごとが断られた場合には理由は聞かず「頼み方が悪い」と責め、頼みごとが受け入れられた場合はお礼を言うどころか「ほら見ろ俺の言った通り、頼んでみるもんだろ!」と自分の手柄のようにふるまいます。
家庭内では威張り散らすが第3者を挟むと逃げの姿勢になる
すでに離婚に向けて何かしらのアクションを起こしている人はわかると思いますが、モラハラ加害者は「権力に弱い」傾向にあります。
家庭内では声の大きさや謎の理論、感情に任せた行動で被害者を苦しめていたモラハラ加害者も、被害者側が本気の反撃に出た段階(弁護士契約をするなど第3者を巻き込む)でかなり弱体化(?)します。
モラハラ加害者は、基本的には「被害者以外の人」に関しては強く出ることができないのです。特に「弁護士」「警察」「裁判所」などのワードには弱いらしく、顔を合わせようとも、話をしようともしません。それどころかひどい場合は行方をくらましてしまうことも。
離婚調停にも来ない場合も多いですし、来たとしても自分の味方になってくれそうな人(自身の親)を同伴させてやってきます。
調停が平行線のまま裁判になった場合は尚のこと、弁護士がついている被害者側には勝てないと悟ってなのか、多くの場合は裁判にも来ることがありません。(注:全員ではありません。)負け戦には参加しないことを基本姿勢としているのかもしれませんね。
これは、モラハラ加害者が先に書いた通り無職または職を転々としているため、また無駄遣いが多くまとまったお金を用意できず、弁護士を雇うことができない。
ことが多いのも理由としてあるかもしれません。
モラハラ加害者は被害者に対して自己紹介をします
モラハラ加害者は、被害者に対して 罵倒することは日常茶飯事です。
しかし、ここで被害者に言う「罵倒」はほとんどが「自己紹介」なのです。
私も数々のひどいことを言われてきましたが、簡単に紹介しますと、
- 他力本願
- 役立たず
- 頭悪い
- 社会のお荷物
- 金、金、うるさい
- 仕事能力がない
- 生活力がない
などなど…ここではあまりひどいことも書けませんが、それなりに気が滅入るようなことを言われ続けていました。
しかし、元夫の元から逃れてきてカウンセリングを受けたときに、元夫から言われてきた上記のことは「元夫の自己紹介である」ことを指摘されました。
確かに…すべて元夫に当てはまっている…。
モラハラ加害者にひどいことを言われている人は一度、冷静になって加害者の言っていることを加害者自身に当てはめてみてください。自己紹介と言われている理由がわかると思います。
嘘をつく
自分を守るためや、現実から逃げるために平気でうそをつきます。それが子どもでも見破れるような嘘でもです。(晴天の日に「雨が降っていた」くらいの嘘であることもあります。)
以前、元夫は「年末年始の休暇をとった」と嘘をついて長期間仕事に行かずに自宅にいたことがありました。…この時実際は、仕事を辞めてきていたのです。
こういったことでも平気で嘘をつきます。
亭主関白ぶる
「俺は亭主関白だから」と宣言する場合もあります。
モラハラ加害者は基本「男尊女卑」です。女性を著しく下に見ます。
亭主関白を全否定するつもりもありませんが…最低でも亭主としての働き(稼ぎ)をしていない人は使ってほしくない言葉ですし、亭主関白気取りでいないでほしいです。
お金の管理をしたがる(配偶者にお金を渡さない)
亭主関白に続きます。
自分が亭主 → 家庭のお金は自分が管理 → 配偶者に金は必要ない
という考えが働くようなのです。
モラハラ加害者は基本的にお金に執着する人が多いので、 自分で稼いできたお金はもちろん、配偶者が稼いできたお金であっても、我が物のように管理したがります。
その結果、「配偶者に必要なお金も渡さない」ことになり、経済的DVにつながることになるのです。
さいごに
かつて現在進行形でモラハラの被害を受けていた時には、
「自分の他にこんなつらい思いをしている人はいないだろうな…」
と思い込んでいました。
しかし、離婚が成立して「モラハラを受けていたことが過去の話」として周りの人に話せるようになってきた時に、
- 近所のママ友
- 職場で一緒に働いている人
- 知人の知り合い…など
モラハラに悩まされている人は、案外近くにもいるんだなと感じました。
同じ体験(モラハラ被害)をした人と話をする機会も多く、その時に「そうそう!わかる~!」とお互いに共感することが多いことにも気づかされました。
共感することが多いということは、モラハラ加害者の行動パターンはある程度決まったものであることがことがわかってもらえると思います。
今回は、赤の他人なのに「同じような行動パターン」をするモラハラ加害者の「あるある」を書いてみました。
さいごまで読んでいただきありがとうございました。