トリプルLIFE

ひとり親家庭を切り盛りする母が実際の経験をもとに書くブログです。

  

義務教育中のPTAとの違いはある?高校PTA本部役員はどのように決まっていくのか?

はじめに 今回の記事は、とある地方都市(一応政令指定都市)の公立高校の場合を一例として書きました。地域性や学校の決まりによってそれぞれ異なることもあるかと思いますが、「そういうところもあるんだ~」くらいの気持ちで読んでいただけると良いかと思います。 PTAの「本部役員」に関しての記事です。

小中学校のPTA本部役員決め

まずは、義務教育期間である小中学校での「PTA本部役員決め」について書いてみたいと思います。

よほどのことがない限り、子どもも大人も長い付き合いになるであろう小中学校では、

  • 立候補
  • 推薦
  • 懇談会での話し合い

のいずれかで本部役員が決まると思います。

意外と横のつながりで決まることも

本部役員とは、会長・副会長・書記・会計などから構成される「PTAの運営陣」です。その仕事量はボランティアというには多く、「できることなら引き受けたくない仕事」としても名が上がるものではないでしょうか?

 

ところが、この仕事は「友達や知り合いの絡み」でお誘いされることもあります。

私みたいなボッチ(笑)には一切来ない話です。

「ねえ、一緒に本部役員やらない?」 「本部役員特権ってあるの知ってる?」 「本部役員をやっておくと、その後の委員は免除になるよ…」などなど

特定のママ友の間ではこういったやり取りがされているのです。つまりは、友達や知り合いが多ければ多いほど「本部役員に勧誘されやすい」ということです。そして「友達」の誘いを断り切れなかった人や、「友達と一緒ならやってもいいかな?」と思った人などが本部役員に加入します。ですので、本部役員はママ友グループで構成されている場合もあるのです。(全員でないにしても、何割かはそうでのす)

 

小中学校の場合は、割と「知り合いの数が多い人」が本部役員をおこなっている(引き込まれている)パターンが目立ちます。

役員数

小中学校では、本部役員に限っては、学校内に10名ほどといったところでした。(中規模校)

その代わりに、小学校では各委員会と称して6~7委員会が存在し、各委員を1クラスから1~2名ずつ選出、中学校でも5~6委員会を各1~2名ずつ選出して運営していました。

高校でのPTA本部役員決め

「え?高校でもまだPTA役員って必要なの?」と思ってしまいましたが、一応組織があるため決めるものも決めないと…ということでしょう。

 

小中学校よりももっと広い地域から集まって活動する高校では、保護者も「初めまして」の人が大半を占めます…と思っていました。

地方都市なのかどうなのか わかりませんが、高校でもなぜか保護者同士が顔見知りの人が多く、(私は同じ中学校での数人しかわかりませんでしたが)入学式の段階ですでに1年生の保護者から「暫定PTA本部役員」なるものが何人か決まっていました。なぜ??

 

 

保護者の出身校

たまたまなのか、保護者が「私と同じ高校に進学しなさい」と指定したのかはわかりませんが、親子そろって同じ高校という家庭も複数ありました。そしてその保護者達が集まってPTAの本部役に決まっていました。

また、市内でも進学校として有名な高校では、「保護者が卒業生であることがPTA本部役員になる第一条件」と決められているという話も聞きました。これは地域性なのでしょうか?

友達・知り合いからの勧誘

いやいやさすがに高校まで行くとそんなに知り合いもいないでしょう?と思うのですが、なぜかいる人はいるんですよね…。子どもの兄弟が多かったり、自営業などでお客さんや取引先などのつながりで顔が広い人もいるかもしれませんが、それにしても友達が多い人がいることいること…。

 

結局、高校のPTA本部役員も小中学校の時と同じように「友達・知り合いから勧誘されて」という人が大半を占めていました。

じゃんけん・くじ引き大会の敗者

「あるある」ではありますが、上記の人がたまたまクラス内にいない場合は、じゃんけん大会やくじ引き大会が開催される場合もあります。

とは言っても、かなりの人数は上記で決まってしまいますので、この決め方で選出されてしまうのはごく少数ではあります。

しかし、裏を返すと、「田舎の親戚の集まりの輪の中に呼ばれてしまった嫁」状態になることは必須であり、相当に頑張らないとPTA本部役員の輪の中に溶け込む事が難しい状況となることも予想されます。

役員数

高校では、各委員会は3つほどしかなく、それも各クラスから1名ずつの選出で良くなりました。その代わり、PTA本部役員も各クラスから1名ずつ選出しなければならず、本部役員数は20名を超える大所帯となっています。

しかも任期は3年であり、一度引き受けてしまったら子の卒業までの付き合いとなるのです。

 

 

さいごに

義務教育も終わり、生徒自身が子どもから大人へと生長するであろう時期の高校でさえも、「PTAの活動」はおこなわれています。

 

小学校と比べると生徒自身でもできることが多いため、保護者の出番はそこまでは多いように感じませんが、中学校と比べると「差がないかな?」くらいには感じます。 正直、「高校生の子のためにそこまで親ががんばるんだ~」という印象さえあるくらいです。高校のPTAも意外と活動的でびっくりしてしまったくらいでした。

 

しかし、近年「共働き世帯」の方が圧倒的に多かったり、わが家のような「ひとり親世帯」も珍しくなくなったりで、保護者がPTAの活動に対しての関心が薄くなってきているのも事実です。 その証拠に、役員決めの時は「気配を消している人」「できない言い訳を考える人」「そもそも会に来ない人」など、様々な手段で役員回避をしようとする人が多いです。私もそのうちの一人です。

 

それならそれで、「負担がかからない方法での役員活動」を考えていけば良いと思うのです。例えば高校での場合であれば、

  • 役員は「立候補のみ」で決める(それでも十分に足りる人数である)
  • 任期は3年から2年に短縮(2年目に会長などの役職を決め、3年保護者からは選出しない等)
  • 無駄な集まりは無しにして、書面で可能な場合は書面で済ませる
  • 文化祭やバザーは生徒に任せる(もう高校生なので)

などかなあ?と思うのです。

今回は、高校のPTA役員の決め方は、意外と小中学校と変わりがなかったというお話でした。