元夫が離婚調停・裁判から逃げるように消息を絶ち、結果的に離婚が成立してから早10年がたちました。離婚成立当時1歳だった息子は、もちろん「お父さん」を知りませんし、記憶にもないようです。反して、離婚当時6歳だった娘は「お父さん」の記憶が断片的に残っている様子。
今回は、そんな2人の子どもたちが「父親」についてどのような感情があるのか?を書いてみました。
息子は父親のいない家庭を「当たり前だ」と思っている
父親のいない家庭が当たり前で生きている息子ですが、そのことについて不満を言ったことは一度もありませんし、「お父さん」という存在そのものを知らないので、「父親のいない寂しさ」という概念もないようなのです。
母である私と、姉と自分の3人での生活が彼の中での「普通」となっているので、
- 自分には父親がなぜいないのか
- お父さんがいてくれたら…
- なんか寂しいな
などネガティブな発想にならずにいられるのでしょう。
息子には少し当たりがきつかった元夫
息子にとっては父親の記憶は、ない方が幸せなのかもしれません…。
兄弟間の差別というものはあってはならないものだと思いますが、元夫の中ではすべての基準は当時5歳だった娘でした。当時0歳児だった息子に対しては
「男だからと言って甘やかすな!」 「男だからってすぐに抱っこするな!」 「男だから泣くな。」
と無理難題を言っており、私に息子の相手をさせないように仕向けていたようにも感じました。
そうは言っても元夫の要求は、0歳児に対してのものではないので、私は元夫の狂言は無視して息子の世話はしていました。
元夫にかわいがられていた娘だが父親に対して思うことがあった
娘は元夫にかわいがられて育ちました。娘は元夫に公園などにも積極的に連れて行ってもらっていました。 当時は、娘も楽しそうに過ごしていたように見えました。
元夫との別居を機に話してくれた娘の本音
元夫と離婚をするための第1段階として「別居」を実行に移した時のこと。
「お父さん」がその場にいないことの安心感からなのか、娘が自分の気持ちを話し始めました。
- お父さんが面倒くさい人だったこと
- お母さんと一緒に寝たかったこと
- 夜中に(周期性嘔吐で)吐いてしまっても
- 隣で寝ている父に気づいてもらえずにパニックになったこと
- 弟(息子)の面倒を見ないで自分(娘)に見させていたこと
など、「父親に関する不信感」を吐露したのでした。
面倒くさい父
わずか5歳の娘から「面倒くさい人」と言われた元夫。どういったことがあったか箇条書きで書きだしてみます。
- 娘に毎晩一緒に就寝することを強要する(母親のもとへは行かせない)
- 父が気に入る回答を娘がしないと父が拗ねる
- 父が公園に行こうと言い出した時は、「行かない」と言うと父は拗ねるか怒る
- とにかく父の意見に背くと面倒くさいことになる
元夫…5歳児相手に何やってるんだか…。
元夫を気遣っていた娘の方がよっぽど大人な対応をしていたのだと思うと、娘に対して申し訳ないなと感じたのでした。
お母さんと一緒に寝たかった…
「私だってお母さんと一緒に寝たかった…」と言われたときには胸が締め付けられる思いになりました。娘は、毎晩私と一緒に寝ている弟のことがうらやましかったとのこと。
だけど父親が「パパと娘ちゃんは一緒に寝るよ」と言い続けていたこともあって、父親に気を使って仕方なく父親の部屋で寝ていたことを話してくれました。
しかしそれは娘にとっては苦痛でしかなかったのです。娘は、無理に父親と共に過ごしたことで、一時期夜中の嘔吐が止まらないことがありました。その後、娘は小児科医にストレスによる「周期性嘔吐の疑い」と言われてしまいました。
息子の面倒を見ない元夫
私が仕事や買い物で、一時的に元夫・娘・息子に留守番をお願いすることになると、娘が息子のお守り役にされることが多かったそうです。
その間元夫はというと…
- 別室で寝ている
- またはテレビを見ている
ことが多かったそうです。居る意味ほとんどないじゃん…
子どもたちに父親についての思いを聞いてみた
二人の子に『お父さんに会いたいか?』と聞いてみました。
娘「お父さんの顔も忘れた…。別に会いたいとも思わないし、思い出したくもない。」 息子「お父さん?????」←そんな人居たっけ??的反応。やはり記憶にもないのです。
結論:我が子達は、お父さんという人に興味はないようです。
さいごに
実は、わが家には元夫の写真も何枚かあります。私にとっては「どうでもよいもの」ではありますが、子どもが大きくなった時に、
「お父さんってどんな人?」「どんな顔をしていたか見てみたい。」
と言ってきた時のために、一応は元夫の写真を残しておいてあるのです。
令和6年で離元夫との別居から10年が経過しました。しかし、この10年間子どもたちから「お父さんについて」の話が出ることはほとんどありませんでした。
息子に限っては「お父さん」と言ったことは一度もありません。
娘とは少しだけお父さんの話にはなりますが、薄れていく娘の記憶の中でのお父さん像はあまり良いものではなさそうです。ですのであんまり話になることはありません。
写真の出番も…今のところはなさそうです。