トリプルLIFE

ひとり親家庭を切り盛りする母が実際の経験をもとに書くブログです。

  

【学校活動中のケガ】日本スポーツ振興センターへ災害共済給付金を請求する

わが家には、2人の子どもがいますが、これまで学校でケガをするようなことはありませんでした。

しかしついに、息子がスポーツ振興センター災害共済給付金いわゆる「スポーツ保険」の適用となる「けが」を負うことになってしまったのです。

 

息子のケガの発生と状況

翌日に控えた入学説明会の準備のために、体育館で息子を含む児童数人が「演説台」を運んでおり、床に下ろす際にタイミングが合わずに、息子の指が挟まってしまいました。 少々の切り傷と、左手中指と薬指の腫れが見られたため、学校から私の職場へ連絡が入りました。

その後、受診の結果、「薬指の骨に少し傷が入っている可能性あり」とのことで、痛みなどの様子を見ながら過ごして翌週また受診するようにと伝えられました。

そして翌週、息子の指先にわずかな痛みが残っていたために再びレントゲンと、エコーの検査を行った結果、ほんのわずかではありましたが、指先を骨折していることが判明しました。

 

 

スポーツ保険適用する場合は「一旦3割負担での支払い」をすることになる

地域によって多少のちがいはありますが、子どもの受診の場合は、「こども医療助成」があり、医療費の窓口負担が3割よりも安かったり、窓口負担が無かったりする場合もあります。

しかし、スポーツ振興センターへ災害共済金を請求することになると、例え子ども医療助成の対象者であっても、一時的に保護者自身が3割負担で医療費を支払うことになります。

その後、窓口で負担した金額に、治療にかかった金額(10割分)の1割を加算された金額(計4割分)の金額が支払われる仕組みとなっています。この1割分は、「お見舞金」という位置づけです。

学校で事故に遭ってから共済金の振り込みまでの流れ

まずは大前提として共済金が支払われることになるのは、簡単には「学校や保育園などの活動中(休み時間含む)に起きた事故」または、「通学路内で起きた事故」であり、窓口負担が1500円を超える治療をおこなったということです。

細かな決まりもありますが、その対象範囲は意外と広く、「自宅から出て学校へ向かい、学校から自宅に入るまで」が対象となるという考え方で大体あっていると思われます。

事故発生から受診

学校(園)から連絡をもらい、医療機関へ受診をする際に必要となる持ち物は以下のものとなります。

  • 保険証
  • 診察券(あれば)
  • お薬手帳
  • 診療代+薬代(3割負担となりますので多めに持っていくことをお勧めします)
  • 書類:医療等の状況
  • 書類:調剤報酬明細書

下2つの書類は、学校から渡されるか、各自ダウンロードするように案内されるかのいずれかになります。

医療機関への受診

初めてでわからない場合は、「学校でケガをしまして…」と伝えることでスムーズに事が進みます。受付時には、保険証医療等の状況の書類を提出し、こども医療受給者証は提示しません。(わからなくても、受付で教えてもらえます)

用紙1枚につき、その月の診療の記録が書かれるため、通院治療が月をまたぐときには新たな用紙を提出することになります。

医療機関で記入してもらった用紙は、保護者が自ら受け取りに行くことになりますが、出来上がるまでに半月から1ヶ月ほど時間がかかると思ったほうが良いです。(医療機関によるので、各自で確認しましょう。)

調剤薬局

診察・治療後、投薬がある場合は、医療機関同様に「学校でのケガである」旨を伝え、薬局で保険証調剤報酬明細書という書類の提出をします。

こちらの書類も、その月の明細を書くことになるため、投薬期間が月またぎになる場合は、新たな書類が必要になります。

投薬終了になったら、翌月半ば~1ヶ月くらいで書類が出来上がっていますので、共済金を申請するために保護者が自分で取りに行くことになります。(薬局によりますので、あくまで目安と思ってくださいね)

学校へ書類の提出

医療機関や調剤薬局で記入してもらった書類は、受け取り次第順次学校へ提出していきます。治療が長引いて月をまたいでしまった場合でも、書類が出来上がり次第提出で良いので、医療機関から書類を預かったら、その都度学校へ提出しましょう。

書類提出後は、学校の養護教諭が処理してくれます。

金融機関への入金

学校にもよるかもしれませんが、我が家の場合は、学校の給食費や学年費などの引き落としに利用している口座をそのまま利用することで、入金口座の確認はスムーズに済みました(学校側が把握しているからだと思われます。)

治療費とお見舞金の入金のタイミングは、その月ごとに医療機関分と調剤薬局分と別々で入金されました。

今回の我が家の場合は、窓口負担(3割)は以下のようにかかりました。

  • 2月9日 事故発生日 初診 医療機関 3390円・調剤薬局 810円
  • 2月16日 再診 医療機関 1220円
  • 3月5日 再診 医療機関 1220円

2回目と3回目の受診の間に、月をまたぎました。 そして入金は、

  • 初回 6月6日 6148円 (2月9日・16日 医療機関受診分計4610円)
  • 2回目 7月19日 2107円 (2月9日 調剤薬局分810円・3月5日 再診分1220円)
  • 計2回の振り込みで1615円のお見舞金だった計算になります。

2月に事故が起こってから、初回入金までがおよそ4か月かかりましたが、これは

  1. 2月の診療費を書いた書類の受け取りが、3月半ば(医療機関の都合)→学校提出
  2. 学校でも、都度スポーツ振興センターへの提出はせず、その月分(複数人分を)をまとめての提出となるため、ここでは最大1か月の書類の足止めがあります。→スポーツ振興センター
  3. スポーツ振興センターでも、その月での締め日が存在するため、ここでもおよそ1か月書類の足止めがされてしまいます。→その後、決まった日に振り込み

つまり、3か所の締め日の関係上、治療費とお見舞金の入金は少なくとも事故発生から3~4か月後になってしまうのです。

 

 

どこの医療機関でもスポーツ振興センターの災害救済給付制度の対応はしてもらえるのか?

総合病院はもちろん、地域の個人病院でも対応してもらえます。 患者が子どもだった場合には、「こども医療受給者証」や「福祉医療受給者証」などを利用することはできなくなり、大人と同様に窓口3割負担にて診療を受けることになります。 ただ、「診療にかかった金額+お見舞金」は後日振り込まれるため、実質の負担額はなしとなります。(一時的に立て替える形となります)

基本的には、どこの医療機関でも対応はしてもらえますが、個人的には、

  • 普段からお世話になっている「かかりつけ医」
  • 学校や園の「校医」「園医」
  • 学校や園から近い場所にある「個人の医療機関」

が良いのではないかと思っています。 というのも、これらの病院はたとえ小児科と掲げていなくとも、「子どもの扱いに慣れており、同じような症例を複数回診察しているであろうことが容易に想像できるから」です。医師はもちろん、看護師や受付の人も含めて、対応に慣れているでしょう。

 

 

さいごに

ないに越したことはありませんが、我が家でもついにスポーツ保険の適用の事故が起きたことになりました。初めてのことだったので、知らないことばかりで戸惑ったこともありましたが、わからないことがあれば、

  • 医療機関
  • 学校の先生
  • 養護教諭
  • 近所のお母さんなど

など、誰かしらわかっている人がいるので、焦らずに落ち着いて行動すると良いです。

基本的に大人と同じく3割負担で受診して、医療機関で書いてもらった書類を学校に提出して入金を待つだけですが、入金の内訳の確認まではするすべもなく、単純に銀行での通帳記入で金額のみを知る形となります。

今回我が家では、2度にわたる入金がありましたが、2回目の入金に関しては、予想より少なかったように感じました。というのも、通院と投薬費(計2030円)に対してのお見舞金(上乗せ額)がわずか77円だったことで、「あれ?医療費の1割にも満たないよね??」と感じたからです。しかし、明細はいただくことがありませんでしたし、支払った金額は返ってきたこともあり、深く追及することはしませんでした。

不明な点は、学校の養護教諭に確認することができます(記録も残っています)ので、気になることがあれば、学校に問合せしても良いと思います。