つい先日、わが家の中学生娘(吹奏楽部所属)に、アルトサックスを買い与えました。
「中学生にMy楽器なんて早い。」
というお声もあるかと思いますが、中学校(特に公立)の備品の楽器は何十年も前から使われている楽器であること、様々な先輩たち(当時は初心者)が使ってきたものであること、予算の少なさからくるメンテナンス不足などもあり、とても状態が良いものであるとは言い難いものです。
実際に娘が借りていたアルトサックスも、「ネックのネジの破損・高音低音が出にくい」など、奏者側の問題というより楽器そのものの問題が大きく、より良い演奏をするべく楽器の購入に至ったのです。
吹奏楽中学生女子についにアルトサックスを買い与えることなりました【ひとり親の決意】 - トリプルLIFE
では実際にはどのくらいの中学生の吹奏楽部で部員が、個人で楽器を保有しているのでしょうか?
娘が所属する吹奏楽部の実情を書いていきたいと思います。
はじめに
中学生の楽器の購入は、
- その学校の吹奏楽部の力の入れ方
- 公立か私立か
- 備品の楽器の有無(数量や質など含む)
- 部員数
- 顧問の考え方
などによって大きく異なります。
一般的に公立では、一応の貸し出し用楽器の準備はあるものの、楽器の状態に恵まれていることが少なく、予算も限られるため、状態の良いものがあるとは限らないのです。反対に私立の中学校では授業料や部費の他「設備費」等の名目で月にいくらか学校に収めていることが多いので、吹奏楽に使用する楽器(特に大型楽器)も良いものを買いそろえたり、楽器のメンテナンスもこまめにおこなうことができたりもします。
娘の学校の吹奏楽部は、
- 普通の公立中学(静岡県)
- 吹奏楽部のレベルは県大会出場程度(地区大会あり)
- 学校備品の楽器はかなり年季が入っているものが多い(大型楽器は優先的にメンテナンスされている)
- 部員数約40名(3年生が引退したので1,2年のみです。)
- 顧問は「手持ち楽器はなるべく購入をしてほしい」という考え方
です。
もちろん県大会以上の常連校であったり、私立の中学であったり、顧問のやる気の有無によって状況は異なります。
今回は、日本の真ん中あたりの、県大会出場できる程度の「よくある中学校」での一例として読んでもらえればよいかなと思います。
パートごとの楽器購入率と購入時期
楽器によって大きさや値段も違いますし、学校の備品で充分に賄えるものもあります。
ですが比較的小型の楽器に関しては、学校側から「購入を推奨」されます。
フルート
管楽器の中でも最も持ち運びが楽(軽い)楽器ではないでしょうか?
持ち運びが気軽にできるため、自宅での練習が行いやすい楽器ということもあって「購入推奨」とされています。
女子に1番人気のあるパートであるため、毎年オーディションを経て担当者が決まります。フルートの楽器購入率は100%であり、しかも1年生のうちに購入する人がとても多いです。遅くても2年生までにはMy楽器を所持しています。
クラリネット
中学校の吹奏楽において、最も人数の多いパートです。
クラリネットも入部の際に「購入推奨」とされている楽器です。
クラリネットの購入率も100%であり、多くは1年生の秋ごろまでには購入をしてしまうようです。
サクソフォーン
サクソフォーンはパート内でもさらに3つの音域に分かれます。
- 高音域を担当するアルトサックス
- 中低音域を担当するテナーサックス
- 低音域を担当するバリトンサックス
中でもバリトンサックスは大型楽器となりますので、基本的には学校の備品を使用します。(購入しても良いのですが100万は軽く超えます💦)
テナーサックスも同様で、大型楽器とまではいわないまでもそれなりの価格帯になってしまうものですので、基本的には学校の備品を使用します。
ただ、アルトサックスに関しては「学校としては購入してもらえるとありがたい楽器」となります。
娘の学校ではサックスの購入率は40%で、娘のアルトサックスと1年生のテナーサックスがMy楽器です。(昨年度は購入率0%でした💦)
昨年度は娘がテナーサックスの担当であったため、わが家でもサックスの購入は見送っていました。しかし、この夏からアルトへ転向(というより顧問の命令 笑)したこともあって、購入することを決めました。
【中学吹奏楽】娘が突然テナーサックスからアルトサックスへ転向 顧問からの突然の宣告 - トリプルLIFE
トランペット
金管楽器の花形ともいわれるトランペットも「購入推奨」楽器です。
トランペットの購入率は50%で、2年生になるまでには購入する傾向にあります。
ユーフォニアム
金管楽器の中でも割と大きめの楽器です。基本的には学校に備品を使用します。
中学校の段階で購入する人はまずいないと思われる楽器の一つですが、今年度はユーフォニアム購入率66%なのですΣ(・□・;)
うち、1年生は担当楽器が決まったと同時に購入したというので更に驚きです。
中には2年生の秋に購入した子もいたようです。
トロンボーン・ホルン・チューバ・打楽器
特にホルン・チューバや打楽器はとっっても高価なものになるため、「学校備品の使用」と決められています。この4パートは購入率0%であり全員学校の備品で賄っています。
ただし、マウスピースや打楽器のスティック・練習台は自分のものを購入しています。
さいごに
娘の学校では、約4割強の部員が個人で楽器を持っていることがわかりました。
購入時期は多くが1年生ではあるものの、娘を含めて2年生の後半で購入をしている人もいます。
正直、公立中学の吹奏楽部でMy楽器率約4割は、私は多いなと感じましたが、公立中学でも大会常連校となればこの結果は「意外と少ない」となるかもしれません。
そして約4割とは言いましたが、「楽器購入推奨」と「購入してもらえるとありがたい」パートの中では、なんと楽器購入率はなんと8割を超えていました。これは多いですね。
これから楽器を購入される方は、学校と提携している楽器店に出向くと、その学校でどのようなパートの子がどのようなグレードの楽器を購入しているのかを教えてくれる場合もあります。ぜひ学校指定の楽器店での相談・購入をお勧めします。
(私の今回の記事は学校提携の楽器店からの情報と、娘の情報をもとに書かせてもらいました。)