モラハラ加害者はよく語ります。
一度話始めたら、自分が気が済むまで語りますので、2時間3時間にわたることも珍しくありません。(むしろ2時間で終わればかなり早い方です。)
モラハラ元夫が例外なく説教好きだったことで、過去にもう一人私を虐げてきた人物(継母)がモラハラ人であることにも気が付くことができたのです。
そしてこの二人の共通点は、繰り返し同じことを口にすることによって私に罪の意識を植え付ける行為、つまりは「マインドコントロール」をかけることなのでした。
私は血のつながりのない二人の人物から、同じ手口で「自分はダメな奴である」「誰からも相手にされないし、好かれることもない」「社会のお荷物(役立たず)」など、マインドコントロールに賭けられてしまっていたのです。
ケース1:元夫の説教
元夫は、長時間にわたるお説教が大好きでした。ちょっとでも気に入らないことがあると、説教にできそうなネタを見つけては「これでもか!」というくらい私に向かって語ります。内容は、
- いかに自分(元夫)が傷ついたか
- いかに自分が優れているのか
- いかに私がダメな人間か
- 周りの人はみんな私のことをおかしいと思っていること(元夫の妄想です)
- 女は男の言うことだけを聞いていればよいと言う事(元夫の持論)
- 女は30代以上になると生意気になること(元夫の持論)
- 元夫の頭の良さのアピール(実際にはどうだかは知りません)
- 自分は(私に対しての不満を)我慢して一緒にいてやっているのだから感謝してほしい…etc.
などなど、あげだしたらキリがないくらいの様々な内容で説教をしてきました。
時には、過去の終わった話を蒸し返して「俺はあの時のことを許していない」と言っては何時間にもわたって私を責め続けることもありました。
モラハラ加害者は、1つのことを何年も根に持つタイプですので、被害者側が悪いことをしていなくても、機嫌次第で昔の話を蒸し返してお説教タイムに突入することもあります。もちろん、説教内容は、数年前に解決したであろう問題の蒸し返しです。
このお説教タイムの間は基本的に私は正座です。正座でいることを強要されました。足を崩すことは許されず、真夜中であっても眠ることも許されません。
大げさではなく、本当に数時間に及んでお説教ですので、真夜中から朝にかけてということも珍しくありませんでした。翌日に仕事を控えてた私にとっては、かなり迷惑な話です。(元夫は無職なので、時間は関係ありません)
今思えば、元夫は私が困るようにわざとそうしていたのかもしれません。
ケース2:私の父の再婚相手(継母)
元夫から上記のような仕打ちを受けてきた私でしたが、実は子どもの頃にも同じような経験をしていたのです。
過去に私を虐げてきた人物…継母からでした。
父が在宅しているときには私に対して「普通」に接していましたが、父が不在の時は暴言・暴力・お説教三昧でした。
中でも「お説教」。継母もまたお説教好きだったのです。今思うと元夫との共通点はかなり多く、
- いかに自分(継母)が正しいことを言っている人間か
- いかに私がダメな子なのか
- 毎回のように「お前は狂っている」「精神科に行け」「少年院に行け」など、暴言を吐く(今思えば、児童相談所はぴったりだったのでは?)
- 「(私と)一緒に暮らすことが嫌である」ことを延々と語る
- 「根暗」「おどおどしている」など、私の性格がいかに嫌いであるかと言うを延々と述べる
- 自分は頭が良いので社会でもうまくやっていけると言う事
- とにかく私のことが嫌いだと言う事
など、自分をあげて私を貶めるような暴言・説教をこちらもやはり長時間に及んでいました。1回の説教は平均3時間~であり、長いときは5時間を超えることもありました。
継母からの説教時は座ることもゆるされず、ずっと立ちっぱなしだったのです。
小学生が3時間以上同じ場所で立ちっぱなしでお説教を聞いている姿は考えられない光景ですよね。これが頻回に、度重なってあったのです。
もはや生活の一部だったようなものです。
そんな過酷な説教を聞いているうちに、私は2度意識を失って倒れてしまったことがありました。
幸いすぐに意識を取り戻したので、大事には至らなかったのですが(当時はいっそのことこのまま…と思っていました)継母は私が倒れた拍子に外れてしまった引き戸を見て、
「ちゃんと直しておけよ」
と、冷たく言い放ったのです。もちろん私の身体の心配は一切ありませんでした。
そして、継母からのお説教も時間問わずでした。
さすがに父が在宅している「夜から朝」にかけてはお説教や暴力はほとんどありませんでしたが、父の出社後から私が学校へ行くまでの時間に、嫌がらせのようにお説教が始まり、私の登校を邪魔してくることが多かったです。(中学に入ってからが特にひどく、登校時間に間に合わなくなるまでお説教(という名の言いがかり)を受けていました。
こちらも今思えば、私が困るようにあえて「登校時間」を狙っていちゃもんをつけていたのかもしれません。
継母からの仕打ちもDV・モラハラと気が付けた
継母とかかわっていたのは、私が小学生から成人前まででした。
血のつながりも心のつながりもなかったのですが、当時は未成年であったうえ、一応「戸籍上?親子」として生活していたため、どんなひどいことを言われても、それが理不尽に感じても、継母に従うほかなかったのです。そしてそれが当たり前の生活だったのです。
また、元夫からはDV・モラハラを受けていました。
これは、大人になって客観的に物事を見ることができるようになったことで、「元夫の行動がDV・モラハラである」ことに気が付くことができたのです。
そして、二人の言動がとてもよく似ていたことから、子どものころ継母にされていた数々の仕打ちはDV・モラハラであると結びついたのです。大人になってやっと継母のことが理解できたのです。(モラハラ人であることに納得しただけですが)
20年もの間、マインドコントロールにかけられていた
2人の身内から合計20年ほど「お前はダメな奴」「お前はおかしい」など言われて生活していると、「私ってダメ人間なんだ」と信じてしまうものです。元夫、継母の二人から言われ続けた呪いの言葉が頭から離れず、二人と距離を置いた後も、自分がいかに無能なのかで悩むことが多かったです。
もちろん、自己評価は最悪でしたし、自分に自信なんてありませんでした。人との会話も顔色をうかがいながらでしか、することができませんでした。
- お前は社会で通用しない(役立たず)
- お前はみんなに嫌われる性格をしている
- お前は脳足りん
- お前はクズだ
- お前はのろまだ
- お前は頭がイカレてる
- お前に味方はひとりもいない
- お前の話なんか誰も信じない
これらの言葉は、いつしか私の中で お前は→ 私なんか と思うようになっていたのです。
後に知ることになるのですが、これがマインドコントロールだったのです。
マインドコントロールの実態
事あるごとに「俺は強い」アピールをする夫。
私は日常的に元夫から暴力的な言葉を聞かされ、脅され、本能的に元夫に逆らってはいけないと悟った私の心は完全に支配されていました。
元夫に逆らうことで痛い目にあったり、生きていくこともままならない状態にされる(着の身着のままで追い出されるなど)ことを恐れていたからです。
元夫が、務めていた会社を事実上解雇されたときは、直属の上司を逆恨みするような発言を連日私に言っていました。
私には事の真実はわかりませんが、元夫のその態度が解雇の原因のひとつではないかと思っています。ってか、文句があるなら直接本人に言えばいいのに…(←これもモラハラの特徴で、強いものには直接言えないのです)
とはいえ、「俺はその気になったらどんなことでもできる…。」と、脅迫まがいなことを日常的に口にする元夫でしたので、私は矛先がいつ自分に向くかという恐怖との戦いでした。
(結果的にはこういった場合、かなりの確率で矛先が私に向き、適当な理由を付けられ説教コース突入のパターンとなるのです)
マインドコントロールは必ず解ける!!
元夫との別居から離婚を機にカウンセリングを受けてみたり、何でも話せる友人ができたりしたことで今現在はマインドコントロールからは解かれたように感じます。
DV・モラハラ被害者専門のカウンセリング
元夫の元から物理的に離れて、生活を始めたころから定期的にカウンセリングを受けていました。カウンセリングを受けなくてはならないと思うこともなかったのですが、時間も余裕があったのと、元夫とは関係のない中立な意見を持った人と話してみたいという気持ちがあったことから、受けていたのです。
その中で、「夫の呪いの言葉」というフレーズをよく言われていました。
元夫の呪いの言葉とは?
別居後のカウンセリングの時には、
「私は○○だと思う…だけど、夫には××だと言われたから、○○というのは間違ってますよね?」
と言ってはカウンセラーさんに
「それは夫の呪いの言葉だよ。」と言われて続けていました。
元夫は基本的に私の意見は全否定、「俺の言うことが正しいに決まっている。俺の言うとおりにすれば間違いない。」と言ってききませんでした。
まさに↑この言葉そのものが「元夫の呪いの言葉」だと指摘されました。
元夫の歪んだ思想を押し付けられていた私は、元夫の意見=世間の常識という構図が私の頭の中に出来上がってしまったのです。そうですこれこそが洗脳、マインドコントロールなのでした。
そんなわけで、私はいつの間にか元夫の言うことはおかしいと思いつつも、これが世間でいう常識なのかな?私の考えが間違っているのかななんて考えるようになりました。
そう思うようになると、次第に自分が失われていきました。
常に自分の意見は押し殺し、次第に元夫に従うしかなくなっていたのです。
私自身の意見は、非常識・間違ったものであると思い込んでいたのです。
第3者に「自分」を肯定してもらうことで「自己肯定感」が高まります
当時、何度も何度もカウンセラーさんに自分の思いを伝えて、私の考えを肯定してもらいました。かなりの回数、カウンセラーさんには話を聞いてもらいました。
- 元夫はこう言っていたが、自分はこう思っていた。これはおかしなことなのか?
- 元夫の意見が世間的に常識なことなのか?
- 私は離婚に向けて動いて正解だったのか?
- これから一人で二人の子どもを育てていくにあたって、仕事に関して資格取得の計画を立てていること
などなど、様々なことを聞いたり、話したりしました。その都度、カウンセラーさんは私の考えを尊重してくれました。何度も、「あなたはおかしくないよ。もっと自信を持っていいんだよ。」と、私の考えを肯定してくれました。
そして、何度目のカウンセリングかは忘れてしまいましたが、ある時やっと自分の考えを自分の中で肯定できるようになってきました。
この頃になると、私も今後の生活のためにしっかりと働き始めており、職場でも自分の存在が認められることで自信が付き、カウンセラーさんにも、
「あなたは普通の考えだよ、大丈夫。社会でも充分にやっていけるよ。」
と言い続けてもらえたことによって良い意味でのマインドコントロールをかけてもらえました。
幼少期から出せなかった「本来の私」がやっと出せるようになった!
まだまだ自分の意見に自信がないときもあるのですが、以前に比べると「本来の私」を取り戻すことができつつあると感じるのです。
たまに自信が無く、気分がふさぎ込みがちになることもありますが、「誰にでもある」くらいのものには落ち着いたかなと思っています。
少なくとも現在は、自分にある程度の自信を持って生きることができていますし、何より自身の子どもから頼られている実感が大きな励みにもなっているのです。
時間はかかるかもしれませんが、マインドコントロールは必ず解くことができます。何でも話すことのできる友人・知人ができるとより良い結果となることも実感としてあります。(私でも立ち直るまでに、3年以上の歳月を要しました。)
そして、気が付きました。
私って本来、なかなか明るい性格していたんだ…と。
二人の人間(元夫と継母)に根暗、おどおどしている、ダメ人間と言われ続けた約20年。残念ながら二人とも、なかなか人を見る目がなかったようですね…。
さいごに
モラハラあるあるですが、
- やたら説教したがる
- 何時間怒っていても平気(疲れを知らないらしい)
- 何時間でも説教ができる(ただし、同じことを複数回言うことが多い)
- 説教相手には楽な格好をさせない(自分は楽な体制でいるし、飲食もする)
- いかに自分が正しく正義であるかを語りつくす
- どんな間違ったことであっても、何度も「yes」と言わせる(noとは絶対に言わせない)
- 過去の話を蒸し返して説教する
- 常に被害者に対すて説教するネタを探している(どんな些細なことでも良いと思っている)
- 被害者が気に入らないことをした場合、必ず身一つで家から追い出す(靴も履かせず、助けを呼べないように計算されています。)
と、一緒に暮らしている側としては、加害者がいつ機嫌を損ねてしまうのかびくびくしながらでの生活を強いられてしまいます。
- おどおどしている ことも
- 根暗 と思わていることも
- 顔色をうかがっている ように見えることも
もとをたどれば、モラハラの被害を最小限にしたいと思っている被害者の「身を守るための行動」だったにすぎません。つまりは、加害者がそうさせてしまっているだけなのです。
ところが、加害者側はそういうことには気が付かないので、モラハラ被害者のそんな行動ですら、格好の説教ネタとしてしまうのです。
今回は、二人のモラハラ人が私に対してしてきた、同じような行動(今回は説教編)の話でした。
二人はあまりにも行動パターンが似ていたので今回ブログに書いてみました。生地に書くことで、モラハラ加害者は行動パターンが似ているんだなと改めて思いました。
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コメント
本当になんであんなに何時間も説教ができるのか不思議ですよね…深夜2時、3時まで寝かせてもらえない生活が普通だった頃が恐ろしいです…。私もまだまだマインドコントロールが抜けません。夫の呪いの言葉に支配されています…
モラハラを行う人って、体力ありますよね💦怒ることでもかなり体力消耗しますし、長時間の説教だってかなりの体力を使います。なのに…(-_-;)
持久力半端ないですよね。ある意味アスリート並みかも💦
つるっとさんも、ひとまずは安心して眠ることができるようになったようですね。呪いの言葉の支配はゆっくり回復していくと思いますよ(^^)