2023年4月から高校生となった娘。
学校までの距離は約6.5㎞ということもあり、入学前に通学手段も何通りか考えました。
結果的には、「自転車」に収まり、わが家では電動アシスト自転車の購入もすることになりました。さて、高校生に電動アシスト自転車は必要でしょうか?不要でしょうか?
高校への交通手段は?
高校では、中学とは異なり、「公共交通機関」の使用も認められます。ですので、通学の交通手段は、
- 徒歩
- 自転車
- 電車
- バス
- 保護者の送り迎え
などとなります。
徒歩はごく限られた範囲の生徒になるでしょうし、保護者の送迎も毎日となると、現実的ではありません。多くの生徒は「自転車」か「公共交通機関」を使っています。
高校生の自転車通学の利点と懸念点
娘の場合は、交通機関を使用するよりは、自転車の方が半分の時間で通学できることもあり、迷わず「自転車」を選択しました。しかし、自転車通学の利点もあるものの、懸念点が無かったわけではありませんでした。
自転車通学の利点
- 交通費がかからない(自転車の管理費くらいの費用で済む)
- 居住している場所によっては、交通機関を使うより圧倒的に早く通学できる
- 交通渋滞や交通事故の影響を受けにくい
- 学校の行き帰りに寄り道がしやすい
- 多少荷物が多くなっても、工夫次第で何とかなる
- (親から目線ですが)学校帰りにちょっとした買い物も頼みやすい
- (時刻表などの)時間に縛られなくて済む
自転車通学の懸念点
- 交通事故が心配(多くは被害者となりやすい)
- 帰り時間が遅い時の安全面
- 荒天時
- 自転車自体の突然のトラブル対応
- 通学で体力を使う
高校生の自転車通学の懸念点の対処
高校生とはいっても、つい最近まで中学生だった子もいます。中学時代に、すでに自転車通学をしていた子であれば、ある程度慣れていますが、高校から初めて自転車通学の子も少なくありません。
自転車通学していた子であっても、高校までの距離の方が中学よりも長くなり、慣れない道での通学など、親目線で心配が尽きることがありません。
では、そんな懸念点の対処法です。
交通事故が心配
実際には「もらい事故」もあるため、100%予防することは難しいです。ですが、
- 安全な通学路の確認(入学前に子どもと一緒に確認)
- 交通ルールの再確認
- 時間に余裕を持って出かける習慣を身につける
- スピードの出し過ぎはしない(事故やスリップにつながる)
ことなどを、お子さんとしっかり確認することが大切だと思います。
帰り時間が遅い時の安全面
高校に入学したら、運動部を中心に部活動なども中学とは違って、遅くまで活動をおこないます。帰りの時間も19時を回ることも日常となります。
特に女子の場合は、防犯面に対して心配になりますよね。その場合の対処法としては、
- 防犯ブザーの携帯
- 誰かと帰宅する(なるべくひとりにならない)
- 明るい道を通って帰ってくるように伝える
- スマートフォンを出しやすいところに入れておく(緊急時の連絡用として)
などとなります。
私の娘も、「吹奏楽部」に入部したため、連日帰宅が20時過ぎます。しかし、同じ部活の子と一緒に帰宅しているため、それだけでも安心感があります。加えて、比較的明るい街道沿いを通学路としているため、事故や事件に巻き込まれる可能性をぐっと減らすことができているのではないかと思っています。
荒天時
当たり前ではありますが、天気は「晴れ」ばかりではありません。当然「雨」の日もあれば、「豪雨」の日もあります。多少の雨であれば、「レインコート」や「カッパ」などで対応できますが、厄介な時は「大雨」「豪雨」の日です。
- あらかじめ公共交通手段の確認と、乗降車する時刻の確認をしておく
- いつでも使用できるように、「交通系ICカード」の準備をしておく(現金は豪雨の日には大変であるため)
- 万一の時のために、家族と連絡をとれるようにしておく
- 前日夜に、通学時方法の再確認をして親子で把握しておく
- 交通機関で行くことができない場合は、保護者が送るか誰かに依頼するか決めておき、手配する
当日の朝になって「どうする?」なんてことの無いように、通学が困難と思われるくらいの大雨が予測される前日には、通学手段を子どもとしっかり確認したほうが良いでしょう。
自転車そのもののトラブル対応
自転車も道具であるため、「故障」することもあります。最も多いのは、「パンク」や「チェーン外れ」ではないでしょうか。
自転車自体が「動かない」時は、焦ってしまうこともあるでしょう。でも、あらかじめ子ども話し合っておくことで、落ち着いて「対処」することも可能となりますね。
- 行きつけの自転車屋を作っておく(学校と自宅との間にあると良い)
- セカンドオピニオン的な自転車屋さんも目星つけておくと尚安心
- 万一通学中にパンクなどをしてしまった場合は、自転車屋に持っていくか、自転車屋に電話を入れるようにする
- 緊急自転車修理代として、お小遣いと別にお金を持たせる
自転車通学で体力消耗
毎日何㎞もの道のりを往復するんですもの、いくら10代とはいえ疲れますよね。
対処法としては、
- 通学手段を公共交通機関に変える
- 送り迎えにしてもらう
- 電動アシスト自転車を購入する
位でしょうか。
高校生では、基本的に「シティサイクル」や「ママチャリ」での指定があります。軽くてスピードの出る「ロードバイク」などは通学時での使用が認められていません。
そしてわが家でも、「体力消耗問題」が深刻になってきたこともあって、娘に「電動アシスト自転車」の購入を決めたのでした。
高校生に必要?電動アシスト自転車
前置きがかなり長くなりましたが、ここからが今回私が書きたかったことです。
娘の通う高校では、令和5年度から電動アシスト自転車での通学が認められるようになりました。それまでは「電動アシスト自転車での通学は認めない」と公言されていました。このことから、いまだに世間一般では、「高校生に電動アシスト自転車は不要」という考えが多いのではないかと思っています。
しかし、近年では比較的に安価で(とは言っても数万円しますが)電動アシスト自転車が購入できるようになったこともあって、普及率もかなり上がってきているように感じます。普通の自転車に少し上乗せすることで、手に入れることができるくらいの価格帯になっています。
確かに、普通の自転車と比べると「高級品」ではありますが、高校3年間を交通機関で通学させるよりはかなりお安く通学費を抑えることができます。
近年では、「エコ活動」の一環として電動アシスト自転車の貸し出しまでおこなっているくらいです。
私の考えとしては、「高校生に電動アシスト自転車は不要ではない」と思っています。
何故、高校生に電動アシスト自転車を使わせるのか?
わが家は娘のために購入しました。でも、人によってはそれを「甘やかしている」と感じるでしょう。確かに、「あまやかしてはいない」とは言い切れませんが、私が娘に電動アシスト自転車を買い与えたのにも、ちゃんと理由があるのです。
娘の通学路と学校生活
娘は、普通科高校とは異なる「専門校」へ進学しました。専門校ならではの活動も多く、朝早くに登校をし、帰宅時間も部活動後となるため、結構遅いのです。
- 朝7時に自宅を出る(朝練と朝の課題のため)
- 帰宅は20時過ぎ(部活動)
- 部活動の朝練と夕方練習はほぼ毎日
- 土日も1日部活(どちらか休みのこともある)
- 通学路は行きは下り坂だが、帰りは強烈な上り坂
- 通学距離は片道6.5㎞
- 専門校のため、専用服などが多く、荷物が多い
朝も早く、帰宅も遅い、そして、これでもかというほど練習をする吹奏楽(笑)日々の活動に娘の顔も1か月で老け込みました😱
元々私も過保護ではありませんので、部活動が「活動の少ない文化部」であれば、通学も「普通の自転車で頑張れ」と言ったと思います。だって、体力のある10代ですから。
ですが高校生活が始まって、明らかに部活動の活動がエグイ…と感じた私は、少しでも娘の負担の軽減につながるのであれば…という思いから、電動アシスト自転車を買うことに決めたのです。
高校生の通学用に電動アシスト自転車を購入はよいと思う
私は、「高校生に電動アシスト自転車を購入しても良い」と思っています。なぜなら、
- 高校生は思っているより忙しい(体力消耗している)
- 「通学が苦痛になって高校中退してしまう」ことを防ぐこともできる
- 通学路も通学距離も人それぞれであるため、一概に「不必要」とは言えない
- 電動アシストとはいっても、自転車には変わりない
- 時短になる(ある程度は一定速度で走ることができるため)
- 疲労骨折予防にもなる
「筋力の低下が心配」という声もあるかと思いますが、通学以外で筋力を使うことをしている場合には、あまり当てはまらないと思っています。娘に関しては、高校での力作業、部活動がそれにあたります。
さいごに
私の暮らしている地域では、近年やっと「電動アシスト自転車での通学可」という公立高校が出始めました。
娘の高校では、「今年度から」なのですが、それを知ったのは4月初めに行われたオリエンテーション時だったのです。前年度の学校見学や、説明会時には全くその話はありませんでした。おそらく多くの人はすでに「自転車の購入を終えた後」だったと思います。
わが家も、自転車はすでに用意していましたが、中学時代から使用していたものをそのまま使うつもりでしたので、改めて購入したわけでもありませんでした。ですので、これまで使っていた自転車は、下の子にお下がりにするということで、娘の電動アシスト自転車の購入に踏み切ったのです。
- 土曜日曜の部活動も自転車で行くこと(私が休みだからと言って「送ってほしい」は言わない約束)
- バッテリーの管理は自分で行うこと(常に残量に気を付けること)
- 自転車屋さんに定期的に(半年に一度くらいは)点検に持っていくこと
- 何より大切に扱うこと