これはまだ、モラハラ加害者である元夫と婚姻生活を続けていたころの話です。
モラハラの特徴とは知りつつも、あまりにも元夫の言動が常人離れしているのではないかと思ったことから「何らかの病気が原因ではないだろうか」と思いました。というより、当時の私はそう思いたかったのかもしれません。
真剣に元夫の病院受診を考えた理由
かつて元夫を、どこか病院に連れて行こうかと思ったこともありました。理由は、元夫に精神的に明らかにおかしいと思われる言動があまりにも多すぎたためです。
- アルコールに依存しすぎている
- 現金があれば後先考えずに消費したがる
- 他人が相手でもすぐにけんか腰になりトラブルを起こす
- 「身体の調子が悪い」と年中言っている(布団の中でゴロゴロするための口実?本当に体調が悪いのか?)
- 他力本願
- 昼夜逆転
- 発想が全て『周りが悪』
- ポジティブなのかネガティブなのか謎
- 一向に働く気配を感じられない(家庭内外問わず)
- でもなぜか一家の大黒柱気取り
ざっと思いつく限りでもこれだけありました。
モラハラ言動は心療内科か精神科か?
精神科なのか心療内科なのか…当時、ネットでも調べてみたりしました。
このころは、義母も元夫を病院に受診させることを考えていたようで、私と2人「だましてでも連れていく作戦」を立てていたのです。
病気であれば治療することで「今よりは少しでも良い状態になるかもしれない」という淡い期待を持ってのことでした。
兎にも角にも受診をすすめる
幸いにも自宅の近所に「心療内科」があったため、
「ちょっと、話を聞いてもらうくらいの気持ちで心療内科に行ってみない?」
(精神科というと敷居が高そうだと判断)
と、ご機嫌をうかがいつつ元夫にさらっと伝えてみたのです。
ところが当の本人は、「俺は病気じゃない!」と言い切ったのです。
「元夫への受診のすすめ方が間違っていたのかな」と思うも、病気だと言って働かずに自宅でゴロゴロしている割に、「病気じゃない」と言ったことに関しては、病気じゃないなら働けよ!!(# ゚Д゚)と、思わないわけにもいきませんでした。
元夫の斜め上発言
「お前の方がどう見ても病気だから、お前(私)が病院に行け!」
一連のやり取り後、元夫はこう言い放ったのです。開いた口が塞がらないというのはこういう時に使う言葉ですね…。
一瞬、何言われたのか理解が追い付かなくなったのですが、次第にあきれと怒りがこみあげてくるのがわかりました。
作戦変更
しかし、これも考えようによってはチャンス…
「そうかもしれないね。じゃあ、私一人では不安だからついてきてもらってもいい?」
なるべく下手に出て、元夫に付き添いとして一緒に病院へ行ってもらうという作戦に変更し、(もちろん受診自体は元夫にしてもらう予定でした。)我ながらナイスアイディアだと思ったのです。病院にさえ行ってしまえば、あとは何とでもなると踏んだからです。
しかし相手は「モラハラ行為」を平然と行う人です。そんなに生易しいものではありませんでした。
結果
「そんな金はない!」
この一言で、この話は終了し、なかったことになってしまいました。
せめて、元夫が病院にさえ行ってくれれば何かが変わったかもしれない。いや、もしかしたら病院に行ったところで何も変わらなかったかもしれませんが、でも当時の私の気持ちは少しでも楽になったかもしれんません。でも、元夫はそんな些細なことすら協力してくれませんでした。
この時もこの後も元夫は病院へ行くことは無く、「俺は病気じゃない」の一点張りであり、相変わらず仕事をすることもなく、日中は「体調が悪い」と言ってごろごろして過ごし、夜には飲んだくれるという日々が続きました。
さいごに
モラハラ加害者は「言動がおかしい」ことは常であり、ある意味それが平常運転なのです。したがって、モラハラ加害者としては平常運転である自分自身のことを「病気である」とは認めないのだと思います。
そして今だから思うことですが、あの時無理にでも心療内科に連れて行ってしまっていたら、プライドの高い元夫のことです、もしかしたら「俺に恥をかかせた」と思い込み、ひどい仕打ちをされていたかもしれないのです。モラハラ加害者の思考はそのくらいねじれたものなのです。
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