1つの仕事が長続きしないタイプであった元夫。数年サイクルで転々と転職していることは結婚前から気になっていたことでした。かつて元夫と入籍する際も、「元夫の仕事に関しての考え方」に疑問を持ちつつも、当時私も若く、元夫のことを一応は好きでありましたので、先のことをあまり深く考えずに入籍してしまったのです。
しかし、娘が1歳の時から仕事が続かなくなってしまった元夫。ひどいときは1日だけ行ってやめてきた仕事もありました。婚姻生活中の元夫は、無職かとりあえず数日仕事をしてみるかのどちらかのパターンでした。(無職9:仕事1)
突然仕事を辞めてきた元夫
仕事に就いたりつかなかったりが繰り返されていた元夫でしたが、息子を出産した時、元夫は奇跡的に仕事をしていたのです。この時は契約社員でしたが、すでに1年ほど続いていたため私の育児休暇が終わってまた働き出せば、何とか生活はできるはずでした。(育児休暇中も手当てが出ていたので、私の収入は0ではありませんでした。
育児休業給付金とは 雇用保険の被保険者の方が、子の出生後8週間の期間内に合計4週間分(28日)を限度として、産後パパ育休(出生時育児休業・2回まで分割取得できます)を取得した場合、一定の要件を満たすと「出生時育児休業給付金」の支給を受けることができます。 また、原則1歳未満の子を養育するために育児休業(2回まで分割取得できます)を取得した場合、一定の要件を満たすと「育児休業給付金」の支給を受けることができます。 育児休業給付について‐厚生労働省ホームページより一部抜粋
事の始まりは元夫が「年末年始の休暇」を取得したこと
とある年の年末年始、珍しく「お休み」を取ったとのこと。
これまでとは少し職種が違っていた(サービス業から病院内の仕事に変わった)ために、『休みのタイミングも今までとは違うものなんだな』くらいに思っていた私は、その時は何とも思わなかったのです。
ところが1週間たっても、10日たっても仕事に行く気配を見せません。
正月も4日過ぎると、多くのところでは仕事始めになり、皆さんお仕事を始めます。 元夫に「仕事はいつから?」と聞いても、「まだ休みだよ。」と言うばかり。はっきり日にちを言わないあたりに不信感を抱きました。
まさか…次第に元夫がこのまま仕事に行かなくなるのではないかという恐怖を感じるようになりました。(実際に何度か同じようなことがありました。)
ですが、ズバリそれを聞く勇気が当時の私にはありませんでした。元夫の逆切れが怖いというより、仕事を辞めたという現実を知ることの方がよほど怖かったのです。
予想通り仕事をやめていた元夫 しかし情報源は意外なところからだった
結果からいいます。この時はすでに、仕事を辞めていました。
その事実を知ったのが、年明けに子どもの小児科で保険証が使えないと知ったときです。とんだ赤っ恥でした(/_;)(それまでに知らずに2度ほど小児科にかかっていましたので、3回目の受診の時に真実を知ることになったのです。)
その日のうちに元夫を問いただすと、悪びれもしないで、「仕事辞めた!」と言い放ちました。いつ辞めたかと言うと、なんと年末前だったそうです( ゚д゚)
元夫思考に納得いかない(モラハラ特有のものです)
元夫は普段から私には
『何事もまずは俺に相談してから決めること。お前が決めるな!!報連相!!』
と言っていた夫は、家族の生活にかかわる重大な事を何の相談もなしに一人で決めてしまったのです。私は元夫に対しては、
- 子ども2人抱えているのに何の相談もなしに勝手に仕事をやめてくる神経
- 仕事を辞めたのに「長期の休み」と子どものようなすぐにバレる嘘をつく神経
- 嘘をついたことに悪びれもしない神経
が信じられません。正直「あり得ない」と思いました。
モラハラする人は怠け者気質がある?
(当時)育児休暇で子どもとともに家にいる私に向かい、
「家にいるのになにもしていないじゃないか。俺は仕事してるっていうのに!!」
と、毎日のように嫌味っぽく言ってきた元夫は、産休・育児休暇で家にいる私のことがうらやましくなって仕事を辞めてきたと思われます。(私は家事育児をしていました。決してごろごろしていたわけではありません…)
元夫が退職した会社の保険証の行方
元夫が退職してきた会社の保険証ですが、もちろんやめた地点で返却しなくてはいけないことも私は知っています。なので、
「保険証を会社に返しなよ。」(郵送でOK でした)
と元夫に言い続けていましたが、返す手続きをしているようなそぶりはありませんでした。社会人としてもこの対応はあり得ませんでした。
元夫の仕事に関する考え方
その後、次の職探しをすることになるのですが、当時40代後半になろうとしていた元夫(私よりだいぶ年上です)に、なかなか再就職先が見つかるわけはありません。
- 賃金
- 勤務時間
- 地域
- 条件、待遇
- 雇用形態
- 仕事内容
上記のものがすべて希望通りになるとも限らないのです。というより、むしろどれかは妥協しなければ職にありつくことすらできかねない年齢でもあります。
しかし、元夫は仕事探しでも自分の意見を曲げることはしませんでした。
自分のやりたい仕事をする(調理関係)
自分の資格を生かして仕事探しをするのですが、過去に経験してきたことを生かす仕事を探すために「食事を作る仕事」1本で職探しをしていました。
やりたいことを仕事に…という考え方は、「この先仕事を続けていくため」には重要な部分であり、良いことだと思います。
しかし、モラハラ元夫はこれに加えてさらに要求があるのです。
調理業界でも1つの職種にこだわる
これまで飲食業界に携わってきた元夫なのですが、転職の際『ホテル内での調理の仕事』にこだわっていました。というのも、元夫の中では同じ『食事を作る仕事』の中でもどうやらランクがあるらしく、上から順に(元夫の主観です)、
- ホテルの料理人
- 有名飲食店
- チェーン店の飲食店
- ラーメン屋
- 集団給食
- ファストフード店、ファミリーレストラン
という位置づけのようでした。(これらの職の方すみません💦) ちなみに元夫に言わせると、一部の3以下は料理ではないそうです…(私は現在保育園給食職員…笑)
↑元夫の中でこういった偏ったランク付けがあるため、『ホテルの仕事を探す』と言ってききませんでした。偏ったプライドが職探しの邪魔をしているように感じます。
実際に、ホテルで働いていたこともあるのですが、すべてビジネスホテルのようなところです…。まあ、ホテルの価値は私にはわからないのですが、元夫が働いてきたところはそれほど大手のホテルではなかったように感じます💦
それはともかくとしても、年齢的に職は選べるほどないこと…この現実を見てほしい…。
転職してもそれなりの立場でないと勤めない
「料理長待遇でなければ働くことができない」と元夫は面接で言います。
おいおい…どんだけ自分の自己評価が高いんでしょうか…?
雇用する側も、初対面でこんなこと言われても困りますよね。まずは仕事ができるかどうか見極めてから…と考えることが普通だと思います。
ところがモラハラ元夫は「条件が飲めないのであればお宅で働くことはできませんね。」と平気で言ってしまいます。
もちろん採用率ダダ下がりです…。
人の下について仕事はしたくない
先の項目と重なりますが、自分のことを過大評価しているため、人の下で働くことを嫌がります。それは、自分が新入りだったとしてもです。
- 自分の料理の腕に対して誰にも負けない自信がある
- 調理歴の短い人(特に若い人)の指示に従うことは間違っている(自分の方が知識も経験も優れていると思っている)
- 自分の腕と知識、経験からそれに見合う給料を求める
などなど、サラリーマンとしては非常に扱いにくい考えを持っています。(自営業として店を出すのであればまた違うのですが…。)そして、これらの要求は、面接時にしっかり言ってしまうのです。
新しいところへ転職するということは少なからず「試用期間」もあるでしょうし、その店ならではのやり方も覚える必要があるはずです。新人として先輩から仕事を教えてもらう立場として働かなくてはいけない期間はどうしても存在します。
ところが、その期間ですらモラハラ元夫は嫌がります。
特に自分より年が若い人から教育・指導されることが気に入らないようで、せっかく就職してもすぐに仕事を辞めてくることも珍しくなかったです。
最終的に仕事は見つかったのか?
- 希望は正社員
- アラフィフ
- 転職歴が多い
- 調理の仕事にこだわり、中でもホテル勤務にこだわる
- 給料は最低でも月30万は出してほしいと言う
- 中途採用にもかかわらず「人の下では働けない」と言う
- 資格は調理師と運転免許
- 沸点が低いためなのかすぐ人ともめ事を起こす
- 職安通いが面倒くさくて月1~2回くらいしか行かない
以上が元夫のスペックですので、なかなか就職先が見つかりませんでした💦
当然と言えば当然ですね…。採用する側も見透かしていますね(-_-;)私でもこんな人材嫌ですもん💦
それでも、面接は何社か受けていましたので、運良く採用してくれるところもありましたが、元夫は短期間でやめてくることが多かったです。(最短1日です)
さいごに
モラハラ人を配偶者にすると、家庭内での大切なことでも家族の許可なくモラハラ人の独断で行動・決定をしてしまいます。
我が家の場合は「夫の離職」でしたが、この離職転職騒動から我が家は一気に大貧乏になったことは言うまでもありません。
配偶者の離職問題も、大人だけの生活でしたら自己責任で何とかなった(?)かもしれませんが、2人の子どものこれからの人生も抱えていましたので、なかなか再就職ができない(しようとしない)元夫とは最終的に最善な方法として「離婚」に踏み切りました。(もちろん元夫との離婚理由はこれだけではありません。あくまで理由の一つです。)
離婚に伴い、私自身の再就職もしましたが、元夫とは違い『就職の条件』もそれほどハードルが高いものではなかったので、すぐに再就職することができ、すでに10年が経ちました。
私は元夫とは違い、2人の子どもたちを生活面から守っていく責任感で仕事を急にやめたりはしないようにします。これからも家族(子ども)の生活は私が守っていきます。
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