モラハラ加害者は被害者に対して甘えすぎなのではないだろうか?

モラハラ元夫と暮らすこと10年越え。子ども二人と無事ににげだすことに成功したおやっさんがモラハラ加害者について苦言を呈します。

モラハラ加害者との生活

私の場合は、常に元夫を怒らせないように言動に気を付けるように意識していました。

元夫の怒りのポイントはわかりづらく、私は何とも感じない言動でも元夫にとっては充分ない価値ポイントだったりするのです。

例えば、

  • 軽い冗談が通じない。どうやら自分が馬鹿にされていると感じるらしく、許せないと感じるようす。
    (「その行動はおじいちゃんみたいだよ」と言ったときには、夜通しの説教が行われました。)
  • 自分で置いたものに躓いたときには、「片付けないお前が悪い」と怒り、私が置いたものに躓いたときは「こんなものをここに置くな」と怒る。どっちにしても自分は悪くないと怒る。
  • 元夫による心無いモラハラ発言に心えぐられたことをそのまま伝えると、「お前のみたいな図太い奴が何言ってる。世の中には本当に苦しんでいる人がごまんといるんだぞ。」と数時間に及ぶ説教が始まる。
  • (早朝ではない)午前中の生活音に異常なほどに敏感で、洗濯物を干しているときに「こんな時間にバタバタするな。」と怒鳴る。これは当時無職であった元夫が完全な夜型だったためでもある。
  • 食事はおかず5品以上でないと、「手抜き、これしかないの?」と不機嫌になる。
  • 私が見たいテレビ番組は元夫にとっては全て「くだらない番組」のため、「あの番組が見たい」という発言はできない。ですので、連ドラはおろか、バライティー番組を見て笑うことすらできないし、許されない。

上記はごくごく一部にすぎませんが、通常の生活内においても私が我慢する場面は多々とありました。

私の要求は認められない

私から元夫への要求の多くはまともに取り合ってもらえずに却下、または「くだらない」と長時間に及ぶ説教が行われたりもしました。(「お前は教養がないからそんなくだらないことを言うんだ。」から始まり、私の実家の悪口にまで発展することもしばしば。)

元夫が無職になってしまった際には、

  • せめて家事をしてほしい
  • 家事をしないのであれば早く仕事を探してほしい
  • 家計が苦しいから嗜好品はやめてほしい
  • 交通費を浮かせるために自転車の購入をしてほしい

など、ごくごく普通のお願いをし続けていたのですが、どれ一つ叶えてはもらえませんでした。こんなに「簡単」だと思われることでもです。

元夫の言い分はこうでした。

  • 家事は体がしんどくてできない
  • 仕事は家で探している(←探してはいません)
  • 俺の癒しを禁止する気か!
  • 自転車なんか買う金はない!
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元夫からの要求は常識を超えたもの

私の要求は取り合ってもらえませんでしたが、元夫からの要求は人並み外れたものでした。

  • 俺は体がしんどくて動けない(病院にもいかない)。だからお前が家計を支えて、家事育児をするのは当たり前。
  • 家族は助け合うもの。(夫は何も助けてはくれないが、言うことだけは一丁前)
  • 家計が苦しいんだから、お前も実家に頭を下げて援助してもらえ。(誰のせいで家計が苦しいのかわかってない発言。)
  • 俺が呼んだら、何をしていても直ぐに来い!(育児中、料理中問わず)
  • 嗜好品代をくれ。(私がお金を出し渋ると就寝時ずっと枕もとで「金~、金~」と言い続ける。ある意味ホラー)
こちらもごく一部ですが、元夫に「お互い様」という概念はありません。
俺が一番、俺が大事、俺に従っておけがモットーであり、家族を大切にするということを知らないのではないかと思えるほどです。

モラハラ元夫と暮らしていた時の私の精神状態

私は元夫と暮らしているときに抱いていた感情は「怖い」「もう一緒にいたくない」「早く離婚したい」「逃げ出したい」と言ったものでした。

日常生活において、どこにモラハラ元夫の怒りの地雷があるのかもわからず、私は常に言動に気を付け、元夫の要求にはなるべく答えるように生活していました。

間違って元夫の怒りの地雷に触れたとするなら、「数時間に及ぶお説教」を覚悟しなければならなかったからです。

当時私は仕事もしていたので、夜通しのお説教は肉体的精神的にかなりこたえるものでした。説教から回避することを常に考えていたのかもしれません。

ですので、私本来の姿は元夫の前で出すことはせず、感情も抑えての生活をしていました。

元夫は、人の言葉尻をとらえて怒りをあらわにすることもあったので、自らの失言を控えるためにも会話そのものも控えるようにしました。しかし、あまりにも話さないでいるとそれはそれで「何不機嫌になっているんだ!」と元夫の新たな怒りを生むことにつながってしまうので、元夫との生活の難しさも常に感じていたのです。

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よくよく考えてみるとモラハラ加害者は甘えすぎ

婚姻期間は考えられなかったことですが、離婚して年月が経った今だからこそ感じることがあります。それは「モラハラ加害者は大人のくせに甘えすぎ」ということです。

一見被害者を相手に上位にいるようにも感じますが、これは被害者が「仕方ないな。」と折れてくれているからこそ成り立っているのです。

現に私自身も、「元夫を怒らせないように言うことを聞いておくか。」「ここは穏便に…。」と常に思って生活していました。

元夫も「こいつなら何でも言うことを叶えてくれる。」と思っていたに違いありません。そしてさらに要求がエスカレートする…といった悪循環に陥ってしまったのかと思われます。

ですがよくよく考えると、元夫はあくまで「夫」であり「私の子ども」ではありません。私の場合であれば元夫を「無条件で養う」必要もなく、「大人なのだから自分のことは自分でしてもらう」ことが普通だったかもしれません。

ですが私は、元夫を専業ニートとして養い、元夫に呼ばれれば都度目の前まで行って要件をお伺いし、お世話をしていたのです。元夫が大人だったにもかかわらずです…。

そして元夫も、そんな私に甘えていたのではないかと思います。

よく言われる「共依存」の形ですね。

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私は共依存ではなかった(と思っている)

私の場合は、「元夫を怒らせないため」に元夫のお世話をしていたにすぎません

共依存とそうでない場合との違いは、「私がいないとこの人が困ってしまう。」と思うか否かではないかと思います。

私は元夫が困ろうがどうしようが知ったこっちゃないと思っていたのです。でもそれは私と子どもが家を出た後の話です。一緒に暮らしている段階では、元夫のお世話は自分の防衛手段に過ぎなかったのです。

婚姻生活終盤には私自身が「離婚」を決意していたため、「離婚後の自分と子どもたちの生活をどのようにしていこうか…。」ということばかり考えていましたが、元夫のその後は「ご勝手にどうぞ」としか思っていませんでした。

さいごに

今、身近の知人や職場内でも「モラハラ夫の話」がよく聞かれます。

モラハラ加害者は、本当にマニュアル通りの行動をします。人の話を聞いたり、他人のブログなどを読んでいても、「そうそう、うちもそうだった」と思うことしかなく、行動パターンが似通っていることを改めて感じる日々です

そして、モラハラ加害者になる要因として「脳障害」もあげられています。私は医学に関しては全くの素人ですので詳しいことはわかりませんが、もしこれが本当であるなあばぜひ治療法などを確立してもらい、モラハラ加害者が減ることにつなげていってもらえたら良いなと思います。

そしてモラハラ加害者の人には(届かないと思いますが)こうお伝えしたいと思います。被害者はいつまでも被害者ではいてくれません。いつか大きなしっぺ返し(離婚・裁判・時には警察沙汰)がやってきます。

モラハラ(DV含む)は「犯罪」です。それを承知しておいてほしいのです。

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