【ひとり親の雇用形態】肩書はパートだけど私にとって意外と悪くないぞ

私は「保育園の給食室」で働いています。

はじめは短時間パートからの勤務でしたが、今現在ではフルタイムの社会保険付きのパートに収まっています。(週5日の8時間勤務です)

肩書はあくまでパートですが、今の立場も悪くはないと思っているのです。

今回は、私の職場でのことになってしまいますが、正社員とフルタイムパートの違いから考えるひとり親の雇用形態について書いていきたいと思います。

正社員とパート

通常労働者(正社員)とは、正規雇用で勤務する人のことを指します。 国内での正規雇用者の多くは、1日8時間週5日勤務です。これはあくまで事業主内では通常と判断される労働者を指すのです。

社内での福利厚生面も優遇されており、賞与をはじめ、各種手当、昇進・昇給、退職金などなど最も安定した収入が見込める雇用形態です。

対してパートタイム(パート)は、

1週間の所定労働時間が同一の事業主に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者をいいます。(中略)

「契約期間」「有期労働契約を更新する場合の基準」「仕事をする場所と仕事の内容」「始業・終業の時刻や所定時間外労働の有無、休憩、休日、休暇」「賃金」「退職に関する事項」などについては、書面の交付など(労働者が希望した場合は電子メールや FAXでも可)により明示することが義務付けられています 。

https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000695149.pdf より一部抜粋

正規労働者と比べると福利厚生面においては劣る場合がほとんどです。

正社員とフルタイムパートの違い

では、正社員とフルタイムパートの違いとは何でしょう?

フルタイムパートとは?

フルタイムパートは「非正規雇用」ではありますが、正規雇用者と同じ時間帯で働く労働者のことを指します。

労働期間の定め(3か月~1年くらいが多い)があるものの、1日8時間週5日働くことができるので、パートでありながら毎月安定した収入を得られやすくなります。

また週の所定労働時間が40時間となりますので、社会保険・雇用保険等も加入対象となります。

正社員とフルタイムパートは何が違うのか?

ズバリ正規雇用か非正規雇用かが一番大きな違いでしょう。

正規雇用である正社員は、会社に大きな損失を与えたり、労働者本人が犯罪につながるようなことにをしなければ「自ら退職を希望する」ことがない限り、雇用が終了することは非常にまれです。(倒産等の可能性もありますので100%ではありません。)

しかし、非正規雇用の場合は雇用期間の定めがあるため、期間終了をもって退職となる可能性もあります。

事業所によっては雇用期間の延長や、雇用契約の結び直しによってほぼ無期限に近い状態で雇用してもらえるところもあります。

また、福利厚生面でもフルタイムとはいえパートという扱いであるため、正社員と比べると見劣りするものとなる場合がほとんどです。この点は短時間のパートと変わらない待遇とも言えます。

スポンサーリンク

ひとり親世帯の母が選んだ「フルタイムパート」

ひとり親世帯の大黒柱として働く私は「なぜフルタイムパートを選んだのか」というと、これはたまたまそうなっただけのです。…特に選択肢があったというわけではありません。

はじめは短時間パートから

離婚を境に子どもたちを養うために、正社員として働くことができそうな就業場所を探していました。(私の場合は転居に伴う転職でした)

ところが、離婚当時の私のスペックは決してよいものではありませんでした。

  • 頼ることのできる親族がいない
  • 子どもは当時6歳と1歳
  • 履歴書に書くことができる資格は「自動車免許」と「調理師免許」のみ
  • 自動車はなく自転車での行動が主(交通機関は不便な場所)

中でも、子どもがまだ小さく、頼ることのできる親族がいないことが最大のネックと感じていました。

しかし、私の中では絶対譲れない条件も持っていました。

  • 土曜日午後と日曜・祝日は休みであること
  • 日勤帯での勤務であること
  • 毎月安定した収入が見込めること(シフトが大きく変わらないこと)

私の中の譲れない条件を満たす仕事と言えば結構限られたものになってしまうかもしれませんが、当時「医療事務」と「保育園の調理」の仕事の2択ではありました。

再就職を目指して調剤薬局で事務の仕事をしたこともありましたが、 残念ながら私には合っていなかったようで試用期間終了時にやめることに決めました。

その後、私の譲れない条件を満たした「保育園調理の仕事」と出会い、採用してもらうことができました。

しかし、条件は満たしているものの、1日の勤務時間は5時間半 という短いものでした。それでも、私が勤務する場所に選んだのには訳があったのです。

会社の将来を見極めることも大切

一家の大黒柱となる、ひとり親家庭の母は「就業先の会社の未来」も想像することをお勧めします。とは言っても、経営者ではないので詳しいことまではわかりませんよね。

ではどのようなことに注目してみることができればよいか?

  • これから先も需要のある業界の会社か?(先細りではないか)
  • オープニングを除いて、頻回に求人が出ていないか?(社内の対人関係や社風に問題はなさそうか?)
  • 個人経営の会社ではないか(少なくとも株式会社である方が企業としての体力がありそう)

私は以上のようなところに注目して職探しを行いました。

1日の勤務時間は短いけれど、上記の条件も満たしていたため保育園の給食の仕事にきめましたが、当時の私はさらにもう一つの見通しも立てていたのです。

当時私が暮らしている地域では保育園待機児童問題解消のため、自治体が保育園設立に積極的だったのです。小規模園から保育所まで自治体からの運営募集が絶えない時期だったのです。
私が採用をもらった会社も「保育園事業に力を入れている」とうたっていたため、きっと事業を拡大させる(新園を開園させる)であろうと読みました。

そこで私はとある計画を練りました。

  1. ひとまず小規模園の短時間パートとして入職し、ノウハウを覚えながら周りからの信用を得る。
  2. 下の子が小学校に上がるくらいのタイミングで事業が拡大されていなかったら保育園のノウハウを持って「転職」も視野に入れる。
  3. 運が良ければ、同じ会社内で大きな保育所を開園。「異動」という形でフルタイム勤務を狙う。

というものでした。

結果的にフルタイムパートになる

結果的には数年前の私の読みは大当たりし、会社内で保育所の開園に伴い異動が決まりフルタイムパートとして働くことに決まりました。

栄養士ではないこともあって、正社員登用までには至りませんでしたが、フルタイムパートという立場も意外と悪くないことに気が付きました。

フルタイムパートであることのメリット

  • ブログ収入を気にしなくて良い(副業ができる)
  • (正社員と比べて)休みがとりやすい 
  • 仕事の負担が軽め
  • 正社員だから…というプレッシャーがない

ひとり親の私にとって休みがとりやすいことはとてもありがたいことです。あとは、収入を増やすための副業も認められているので、正々堂々とブログ活動ができます(笑)

フルタイムパートのデメリット

  • 正社員と比べると福利厚生面が薄い
  • 賞与額が少ない
  • 正社員と勤務時間が同じ…けれど待遇は異なる
  • 正社員よりも休みが少なくなることも…
  • 正社員の肩書がないため、社会的信用度は低め

どれもよくあるデメリットですが…💦

今の私にとってはこれ以上の贅沢を言っている場合でもないので「仕方がない」と思うことにしています。

スポンサーリンク

結論!フルタイムパートでも意外と悪くはない

あくまで私の場合ですが、 フルタイムであればパートでも「悪くはない」と感じました。

  • 時給換算ではあるものの、(同業他社と比べても)割と良い時給をもらえている
  • パートという立場ではあるものの、年3回の賞与をもらえている
  • それなりの仕事を任せてもらえている
  • もちろん社会保険、厚生年金も加入できている
  • 休みも比較的取りやすく、有休もとりやすい

条件は悪くはないとは思いつつも、さらに安定した生活をするためにも何度かは「正社員」を目指して職探しもしたこともあります。しかし、今より良い条件での勤務先を見つけることもできず、現在に至っています。

結果、私にとっては今の職場にいることが一番安定した収入を得られるということで今現在も「フルタイムパート」で落ち着いてしまっています。

さいごに

ひとり親家庭の大黒柱である母親(または父親)にぶつかる就職の壁。

  • お子さんが病気の時はどうするのか?
  • お子さんは誰かに預かってもらえるのか?

など、一度は面接の場で聞かれる質問です。

そして、無事に採用されたとしても

  • お子さんが小さいからパートで…
  • 週3日で良かったら採用ということで…
  • お子さんのことを考えて別部署で…

など、必ずしも自分の希望が叶うわけでもないのもひとり親のつらいところです。

ですが、たとえ希望通りの採用ではなかったとしても、

  • 子どもがある程度大きくなるまでに会社側の信用を得ることができるように精いっぱい働くこと
  • とにかく明るく過ごすこと
  • 困っている人がいたら助けて、わからないことがあれば上司や同僚に頼る(コミュニケーション)

を常に心がけていれば、雇用形態についても良い方向に話が進むこともあります。

採用する側も「見ず知らずの人を採用する」わけですから初めから待遇が良いわけはありません。それも見越して就職活動をすることも致し方ないかもしれませんね。

雇用形態も大切ですが、それにこだわり過ぎない職探しも大いにアリと感じるおやっとでした。

コメント

  1. syk3smile より:

    私も最近転職活動をして9月から新しい職場です。モラ様にブログを読まれたら婚姻費用減額請求されそうで、まだ書くか悩んでいるところですが…
    未就学児がいるとなかなか難しいですよね。なんとか、理解が得られそうな職場で年収も20%アップが見込めるので転職することに決めました。真面目に働いて信頼を得られるよう頑張ります!

タイトルとURLをコピーしました