小中学校には欠かすことのできない組織、PTA。
年に一度の役員決めは当たり前のように行われ、多くの学校では子どもが在学中に数回の役員を行うことが暗黙の了解となっています。
もちろん学校によって役員の選出方法の違いはあると思います。
では、その役員を選出する際の司会者の選出はどのようにおこなわれているのでしょうか?また、どのように司会進行をしなくてはならないのか?
実は私過去に1回「PTA役員選出の司会進行を行ったことがある」のです。
今回は子どもたちの通う小学校でのPTA役員選出の際の司会者の選出・実際の司会進行について書きたいと思います。(学校によってルールの違いがあることをご承知ください。)
PTA役員選出の司会者はこうして選ばれる!
ずっと疑問に思っていた、PTA役員選出の司会進行役の選出について。
意外とこの事実を知らない人は多く、私も実際に自分で進行役を行うまで知らなかったのです。
保護者内での噂
しかし、保護者の中では憶測でいくつかの噂は流れていたのでした。
- 前年度の学級代表が行う
- その年のPTA本部役員が行う
- 先生から打診された人が行う
などでした。
しかし、これらの噂は「正解でもあり、不正解でもあった」のです。
現に、私は2度ほど学級代表を行ったこともありましたが、「司会者のオファー」は来たことがありませんでした。
PTA本部役の友人に直接確認してみた
「正解でもあり、不正解でもある」と書いたのには理由があります。
実は、真相をPTA本部役に所属する友人に聞くことができたのです。
PTA役員選出の際の司会者はこうして選ばれている!
- 基本的には本部役員(会長・副会長・書記・会計・その他委員長)が各クラス(自分の子どもが所属するクラス)に赴き司会を行う
- ただそれでも人数が足りなければ、顧問(前年度の本部役員)に手伝ってもらう
- それでも人が足りない場合は、PTA委員から引き受けてくれそうな人を探し出してオファーをする(誰でも可)
というものでした。
基本的には司会者候補は1から優先的に選ばれていくものですが、
- 新年度のクラス分け
- 兄弟関係(複数の子が在籍している)
などの理由もあって、必ず全クラスに現本部役員が配置できるとも限らないのです。
その場合は、「引きうけてくれる誰か」ということになるため、誰でも司会者になる可能性があるということになってしまうとのことでした。
PTA役員選出の際の司会者をお願いされる
そうは言っても、そんな大役は「他人事である」とタカをくくっていた私でしたが、他人ごとではなくなってしまったのは、娘が小学6年生の時のことでした。
本部役に所属している友人に
「(娘のクラスの)司会者が一人足りないからお願いしたい。」
と打診されてしまったのです。
小学校のPTA役員にはちょっとしたノルマがあり、
- 子ども一人につき、役員(1年任期)は2回(2年)行うこと
- 本部役員は2年任期であるが、その後2年間は顧問として属することになるので、計4年間役員を行ったことになる(4回分)
とあり高学年になるにつれ、役員ノルマが達成されていない人が名前を読み上げられることもあるのでほとんどの人が早めに役員をこなしているのです。
ですので6年生のクラスでは、ほとんどの保護者が2回のノルマを終わらせているので、最高学年の役員決めは難航することが予想されました。その上娘の学年は、1クラスの児童数が少ない(26人ほど)ので、強制的に3回目をしてくれる人を募る必要もあります。
作戦を考えなければモメる元となってしまうでしょう…。そんな学年での「司会者打診」でしたので、正直な気持ちは嫌でした(;^_^A しかし、困っている友人の頼みとあっては無下に断ることもできません💦
ということでこの年初めて「PTA役員選出の司会」をしてみることになったのです。
PTA役員選出方法を考える
司会者は各クラス2人です。
当日、司会者には担任の先生から誰が何回役員をしたかという記録が残された名簿が渡されます。その名簿を見て、
- 6年間で役員をしたことのない人
- まだ1回しかおこなっていない人
を洗い出すことになります。
そして上記の人は小学校最後の年となるために、強制的に役員をおこなってもらう運びとなります。
役員にも種類がある
一言で役員と言っても、複数の役があります。
- 学級代表
- 保健体育
- 秋まつり
- 環境
- 広報
などです。
これも学校によって人気が異なるところですが、子どもの学校では期間限定の「秋まつり」の役員に人気が集中します。
保護者の中では、「どうせ役員をするなら少しでも楽そうな役にしたい」という話になります。(実際には「秋まつりが一番楽」かどうかはわかりませんが💦)
最高学年でのPTA役員選出方法を考える
小学校では最後の年となるので役員のノルマを果たしていない人は強制的に役員が決定してしまうのですが、どの役を行ってもらうのかをこの人たちから決めてしまうと、楽であろう役員はこの人たちで埋まってしまい、3回目のご厚意でしてくれる人に大変な役が回ってしまう可能性があります。
なので作戦として、
- 強制的に役員をしてもらわなくてはならない人の人数を先に出す
- 全役員の定員ー強制的役員の人数=ご厚意で3回目の役員の人数
- 3回目の役員さんから『好きな役』を選んでもらう
- 残った役を1の人に決めてもらう
という流れが良いのではないかと考えました。
最高学年のPTA役員選出は無事に終わったのか?
結果から言うのであれば、「無事終了」しました。
私が司会を行ったクラスでは、たまたまですが「役員定数=ノルマ未達成人数」であったため、 この人たちで話し合って決めてもらうことにしたのです。
そして全員が揉めることなく引き受けてくれたおかげでかなりスムーズに役員決めを終えることができました。
役員決めでもめるクラスもある
かわって他のクラスでは、 「揉めに揉めた」とのことでした。
- 1度も役員をしたことのない家庭の保護者が来ていない(委任状も無し)
- 「学級代表なんてできない」と怒っている保護者
- 保護者の代わりに祖父母に出席させて断らせている家庭
- ノルマを達成していない人が多すぎてその人たちの中で揉めた(不公平だ…と)
など、子どもには見せられない大人の姿が浮き彫りになっていたようです💦
さいごに
私が司会したクラスではたまたま「理解ある保護者が定員数ぴったりいた」ことによって平穏無事に役員選出を終えることができたのですが、やはりPTA役員選出は大変なことであると身をもって知った出来事となりました。
そしてこの件をきっかけに「PTAの裏側」も少し垣間見ることができたのではないかと思っています(;^_^A
ですが、こんな大役は二度とごめんである…というのも本音です(-_-;)
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