息子が2歳の頃の時、拾って持って帰ってきていた小さい木の実がありました。
その名も『きつねの小判』
普通に歩いていても、 「あ、きつねの小判があった!」と、しゃがみこんで拾っていました。 私たち大人では、こんな小さいもの気づきもしません。
このころは保育園で100個集めると良いことがあるというようなことを教えてもらい、子どもたちの中で一時ブームになったことから、見つけたらとりあえず拾うことが習慣になってしまったようです。
一時期は我が家にもビニール袋に入った大量のきつねの小判がありましたし、家の至るところから「それ」が出てきて、何度となく掃除機で吸い込んでしまった記憶もあります。(母は良いこと吸い込んでいました)
さて、そんな「きつねの小判」とは一体何者なんでしょう?
ずっと不思議には思いつつも、なかなか調べようとも思わなかったのですが、せっかくなのでこれを機に少し調べてみようと思いました。
これが「きつねの小判」(ねずみの小判ともいうそう)です
きつねの小判と呼ばれているものは、ハゼノキという植物の種子であり、光沢のある飴色をしています。
非常に小さな種子であるため、土の上に落ちているものを探し出すには、目を凝らしていないとなかなか見つけることができません。
ハゼノキってどんな木?
ハゼノキは、ウルシ科ウルシ属の落葉高木です。別名はロウノキ、リュウキュウハゼといいます。果実から木蝋(もくろう)が作られるためロウノキの名前がついたといわれています。
ウルシ科の植物 かぶれは大丈夫なのか?
あれ?ウルシ科って…?あの漆?そうみたいです。あの漆です。
ということは、もちろんかぶれます。
ただ、ハゼノキは葉っぱをを触っただけでかぶれることはあまりないのですが、樹液に触れるとかぶれ症状が起きます。
ただ、きつねの小判と呼ばれている種子に関しての記載がなく、種子でかぶれるのかは不明です。
息子はわりとひどめのアレルギー体質なのですが、一度もきつねの小判でかぶれたことはありません。なので、よほどウルシに対して弱い人でない限り大丈夫なんだと思います。 まあ、保育園の先生が拾うことを教えているくらいですので、種子に関しては危険がないものであると認識されているのかもしれません。
さいごに
息子がきつねの小判を必死に集めていたのは、2歳から4歳くらいまでです。それは、100個なんて優に超える量がありました。
きつねの小判のその後の行方はというと、一生懸命に拾ってきたきつねの小判を一つの袋に入れてなんとなく自宅に置いていました。しかし、いつの間にか袋の口は開いており、なぜか家中にきつねの小判が散らばり、(私によって)掃除されてしまう…ということの繰り返しでした。
息子はその事実を知ってか知らずか、少し大きくなってからは見つけても別の場所にリリースすることにしたようです。
そしていつしか、きつねの小判から別のものへと興味の対象が変わりました。
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