保育園の洗練とでもいうのでしょうか…息子が乳児クラスの時には、毎週と言ってよいほど発熱をし、ひとり親として家計を支えなくてはならない私の勤務にも大きな影響が出るくらいの「園からの呼び出し」や「急な休み」になりかねない状況に見舞われることも多かったです。
しかし、そんな我が家を助けてくれたのは「病児保育室」です。子どもが病気になった時(感染症以外のもの)に働くママの大きな助けとなります。
病児保育室とはどのような施設?
主には、病気のため保育園にあずかれない、保育に欠ける子を1日又は時間単位で受け入れてくれる施設です。基本は、市内の幼稚園、保育園、(自治体によっては小学校まで)に在籍中の子が対象になります。
地域によって運営内容が変わりますので、詳しくは利用予定の施設に直接確認することをお勧めします
運営母体
私が暮らしている地域では、市の管理です。
市から委託された小児科が運営していたり、市の施設に併設されていたりします。多くは、小児科の隣であったり、総合病院の中で運営していたりと、医師・看護師の目が届く範囲であることが多いです。
対象年齢
生後2ヶ月から小学6年生(自治体によって異なります。)
対象児
自治体内の幼稚園、保育園、小学校に通う子が対象となる場合が多いと思います。ですので、保護者の一時的な用事やリフレッシュのために利用できる「一時保育」とは性質が異なるものです。
預かれる症状
病児保育とはいえ、病状によっては預かってもらえないこともあります。
- 他児に感染しない病気であること(インフルエンザやノロ・ロタなどはNG)
- 異常な高熱でないこと(39度くらいから?)
- 入院が必要なくらいの重病ではない事
一日の受け入れ人数
1施設につき、3~4人くらいです。設備や場所によって受け入れ人数が違います。また、利用する子の症状によっても受け入れ人数の変更があったりもするようです。
常駐職員
看護師、保育士は1日中一緒に過ごしてくれます。
その他に一日に1~2回医師の回診あります。
利用時間
平日8時ごろ~17時ごろ
施設によって差があります。17時できっちり終了してしまうところもあれば、延長料金はかかってしまうものの、もう少し長い時間での預かりをしてくれるところもあります。
利用料
収入によって利用料が異なる場合は、1日0円~3000円くらいのところが多いです。
自治体によっては、半日ごとで利用料が設定されていたり、収入額関係なしに1回いくらと定額で決まっている場合もあります。
時間単位での料金設定をあまり見かけないのは、『働く保護者の子の預かり』を対象にしているからだと思われます。
また、利用料とは別に食事代とおやつ代が1日当たり数百円ほどかかる場合もあります。(お弁当持参か否かによる)
病児保育室を利用前におこなうこと
突然、病児保育室に子どもを連れて行っても預かってもらうことはできません。事前に用意しておくべきことがあるのです。
医師の診断
利用日までにかかりつけ医の診断を受け、所定の意見書に記入してもらいます。この書類には、
- 病名
- 他児との預かりが可能かどうか
- 服薬中の薬の情報
- 病児保育室内ではどのように過ごさせるべきか(寝かせておくのか、室内遊びは可能かなど)
いくつかの書類の準備
市役所管轄ということもあって、書類は何枚かあります。利用の都度記入します。
書類に記載すること(一例)
- 子と保護者の氏名・住所・電話番号
- 在籍している園や学校名
- 保護者の勤め先の住所・電話番号
- 子の前日からの食事・排泄・体温・病状の記録
- 投薬依頼書
利用予約を取る
前日、または利用当日に、利用したい病児保育室に電話を入れます。この時に空きがあれば、予約することができ、病児保育室の利用をすることができます。
しかし、もともと利用可能人数が少ないうえに、利用したい人が多い場合はキャンセル待ちになってしまうこともあります。
利用日当日の持ち物
- 保険証
- 母子健康手帳
- 乳幼児受給者証
- タオル バスタオル
- 着替え(パジャマ+予備の服)
- ビニール袋
- 服用中の薬
- 水筒(お茶) お弁当(有料で食事を用意してもらえることも)
- 乳児はおむつ おしりふき ミルク 哺乳瓶なども
↑おおむねこんな感じの持ち物になりますが、施設によって異なりますので、利用予定の施設でしっかり確認してくださいね。
実際に病児保育室を利用してみて感じたこと
我が家の場合は、子どもがすぐに環境に慣れてくれたおかげで、場所見知りや人見知りで困るようなことはありませんでした。
保育室内では、子どものペースに合わせたゆったりとした保育で、子どもの具合が悪くてつらいときは、時間にこだわらず睡眠させてくれていました。
1時間ごとの検温・脈拍・呼吸の測定が記録されており、1時間ごとに一日の様子が事細かく記入された記録用紙を帰りに渡してくれます。
もちろん口頭でもお話ししてもらえるので、子どもを安心して預けることができました。
病児保育には地域差もある
私は引っ越しも経験しているので、実際には2つの自治体の病児保育を利用しています。どちらの地域でも、病児保育をおこなっているところは極めて少なかったですし、自宅から近い場所にあるとは限らないのです。ですが、利用方法や預かりの条件など大まかな所にはほとんど違いがありませんでした。
1つの自治体(市)で市内2か所の病児保育室があるにもかかわらず、1日に4人~10人程度の受け入れでした。(都会に行くとまた違うのでしょうか?)こういった支援は、やはり地域差はあるように思います。
現在の居住地では、運よく職場からさほど離れていないところで病児保育の施設があったため、自転車通勤だった私でも利用がしやすかったのです。ですがこれは、運が良かっただけです。
母子家庭としては1日休んだだけでも生活に大ダメージを受けてしまいます。同じ悩みを持つ家庭は他にもたくさんあると思います。病児保育室の数がもう少し増えてくれると本当にありがたいと思います。
さいごに
我が家では、子どもたちが小さいときにはずいぶんと病児保育室のお世話になりました。しかし、幼児クラスになるころには頻繁に熱を出すこともなくなり、小学校に上がってからはほとんど病気をすることもなくなりました。
子どもの病気に親が振り回されるのも子育て中のほんのわずかな期間です。しかし、そのほんのわずかな期間でも大変なものは大変です。
そういった時こそ、病児保育室などの行政支援に頼ることも大切だと思います。
初めにも書きましたが、実際に利用したい施設があったら、まずは利用予定の施設に直接確認をしてくださいね。
コメント
病児保育室。
小さいお子さんがいる場合、近くにあると大変心強い存在ですよね。
すむ地域に関係なく、利用できるようになるといいですね!
まだまだ地域格差がありますね💦
大変お世話になった保育室ですが、もっと多くの方が気軽に使えるようになると良いですよね😊
利用料はかかりますが、常時見守りのある病児保育は、本当になくてはならない存在ですよね。
ひとり親だと、仕事もなかなか休めないですしね…
我が家もずいぶんお世話になっていますが、利用時間がもう少し長いといいな…と思っています。
特にひとり親の家庭にとってはとてもありがたい制度ですよね。
我が家も上の子ちゃん、下の子君で数えきれないほどお世話になりました。
けれど、「病児保育室がある」というものを知らない家庭があるのも事実です。
時間や預かり人数などまだまだ利用に制限がありますが、なくてはならない保育園ですよね(#^^#)