モラハラ配偶者と決別できる人とできない人の環境の違い

我が家は、元夫との離婚を経て母子家庭となりました。我が家の元夫は、最近増加傾向にある『DV・モラハラ(モラルハラスメント)夫』だったのです。

先日職場の人と話をしていて、意外と珍しくないことなんだなとすら感じました。そのくらい周りには、そういったご家庭が多かったのです。

ですが、同じような環境の中で生活しているにもかかわらず、『離婚した人』と『離婚できない人』と二分するようなのです。

今回は、両者についてどのような違いがあるのか私なりに考えてみました。

はじめに

驚くことにDVやモラハラは、婚姻歴のある人3人に1人は一度でも受けたことがあると言われるくらい、珍しいことではないようです。

この中で、実際に誰かに相談ができた人は、女性で約半数、男性に至っては、約2割ほどのようです。

DVやモラハラは家庭内で起こることが多く、外部の人には非常にわかりづらいという特徴もあるため、明るみになるのは本当にごく一部であると思います。

DVとは

配偶者や親子など、親しい間柄で行われる暴力のことです。

加害者の暴力にも種類があり、肉体的に傷つけられるものから、精神的に追い込まれるもの、日常的な経済制裁を加えられ、生活することもままならないように仕向けることもあります。

あるべきパートナーのどちらか一方が相手のことを怖い・恐怖と感じた地点でDVが成立します。

夫婦喧嘩とは違います

よくある勘違いなのですが、夫婦喧嘩=DVされたは間違いです。
夫婦喧嘩とは、お互いで言い合いまたはやりあっていることを指すからです。

DVが一方的に傷つけられているとするならば、夫婦喧嘩は両者で傷つけあっているというイメージです。

ただし夫婦喧嘩の中でも、力関係の強い方が相手をとことん攻撃し、その結果一人が恐怖に感じることになったとしたら、これはもうDVの域になります。

モラハラとは

言葉や態度で嫌がらせをすることです。被害者は精神的に追い詰められるため、DVと同じ立ち位置の解釈で良いと思います。

  • 加害者は、日常的に理不尽な要求をします。
  • 自分に都合の悪いことが起きると、人のせいにします。
  • 自分の考えは何よりも正しいと信じて疑いません。
  • 自分が中心で、回りが動いていると思い込んでいます。
  • 相手が正当なことを言うと、声の大きさで勝負に出ます。(怒鳴る)

等々あげればきりがないのが、モラハラの世界なのです。

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離婚に踏み切れないDV・モラハラ被害者

上記に書いたようなパートナーと共に暮らしていてもなぜか『離婚』という選択ができない人がいることも現実です。

もちろん離婚だけが解決策ではありませんが、日々 肉体的・精神的にダメージを受け続けていてもなお一緒に暮らしている…。これは不思議に感じる方も多いと思います。

離婚する気力すらわかない

毎日のようにパートナーによる口撃があると、精神的に疲れ切ってしまいます。繰り返されるうちに「今をやり過ごせば・・・」と感じるようになります。いわばその場しのぎな生活になるのです。

その場さえ我慢することで、生活はできる…。そんな恐ろしい思考になっていくのです。

加害者が働いていて生活できている

このケースの人は、どんなにひどい目に合っていてもかなりの確率で離婚を躊躇します。パートナーの収入で生活できているからです。ある意味パートナーに頼っているということです。DV・モラハラの本や、記事を見ると『共依存』という単語を目にすることがあると思います。

私は最初「なんで共依存なのか?」全く理解できませんでした。

加害者側が被害者側に依存していることはなんとなくわかるけれど、その逆の意味が理解できなかったのです。

ですが、パートナーの収入がないと生活できないのでは??→せめて子どもが大きくなるまで→離婚は思いとどまろう!という思考そのものが、ある意味『依存』なのです!

実際私も、元夫が無職では無かったら、今現在も婚姻生活を続けていたかもしれません…。

頼れる親族がいない

誰もが親兄弟に頼れる人ばかりではありません。私もそうでした。

ですが、多くの自治体では市役所内に専用の相談窓口が設けられています。必要な人は活用するべきです。恥ずかしいことは何もありません。恥ずかしいのは加害者の方ですから…。

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離婚を決意するDV・モラハラ被害者もいます


度重なる理不尽な態度や言葉に我慢が限界に達する人もいます。

結婚より離婚の方が体力も精神力も使います。DV・モラハラ加害者が相手となるとなおさらです。それでも離婚を決意する被害者も少なくありません。

相談できる人が身近にいる

親兄弟、友達、公的機関の人、誰でもよいのです。なんでも相談でき、信頼できる人物が身近にいることは大きいです。相談した相手に肯定的な意見を言ってもらえることで、自分の考えに自信が持て、次なる行動がしやすくなります。(背中を押してもらえます。)

頼れる親族がいる

いざという時に「どんとこい!!」と構えてくれている親族がいると心強いです。

反面、大したことがなくても頼りすぎてしまいがちになると、選択を誤ってしまうというデメリットもあります…。甘えすぎには気を付けたいですね。

加害者が無職

理不尽なことを毎日言われ、怖い思いをしている上に加害者は無職…。

この場合は一緒に生活する意味が見出せません。私の周りにいる同じような境遇の母子家庭のママも、このパターンでした。

「夫が再就職するまで支えるのが妻のつとめ」

なんていうきれいごとは言わないでください。

日々、暴言を吐くような人を支えてあげようなんて思う人は、よほどのことでもない限りいないのではないでしょうか?

モラハラ加害者は、無職になった段階で、かなりの確率で離婚されます。

さいごに

世の中のDV・モラハラ被害にあわれている方は、よほどのことがない限り自分から助けを求められない方が多いのです。実際私もそうでした。

もし今後、友人知人、子どもや兄弟などから、そのような相談を受けることがあったら、それは被害者のSOSであり、かなり切迫した状態であると思っていただきたいです。軽く聞き流すことだけは絶対にしないでください。

問題が難しいと感じた場合は、相談機関に同行してあげるだけでも、被害者は心強く感じるものです。

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