公営住宅入居に向けて保証人問題・学校通学問題を含めたメリット・デメリットを考える

わが家は子ども二人を抱えて生活しているひとり親家庭です。

現在の住居は、築50年を超える一般賃貸の団地です。近隣の賃貸物件と比べると築年数の古さから家賃はお安めではありますが、老朽化故に水回りのトラブルは絶えません。毎日どこかの家庭で水道屋さんが修理をしている状況です。

本当は、初めから家賃もさらに安い公営住宅に入居できることが一番望ましかったのですが、わが家には「保証人」を立てることができない事情があり、泣く泣くあきらめていたのです。

しかし、この令和3年度から私が暮らす県でも公営住宅で「保証会社を利用することができる」ことになり、保証人問題がネックであった我が家にも希望の光が見え始めました。

公営住宅を借りる際にも使用可能な「家賃債務保証制度」が導入される

家賃債務保証とは、入居希望者が賃貸住宅の契約を締結する場合に、保証会社※が借主の連帯保証人に近い役割を果たす制度です。借主が賃貸借契約の期間中に家賃等を滞納した場合に、保証会社が一定範囲内で立て替えます。

家賃債務保証について | 家賃債務保証事業者協議会  より一部抜粋

一般的な賃貸物件においても、保証人の代わりに年間保証料と引き換えに保証会社に保証をお願いすることで賃貸契約が結びやすくなっています。

ところが公営住宅では、1~2名の連帯保証人が必須であり、この連帯保証人も年収や居住地などの縛りがきつく、頼れる親族が居なかったり、親族が開いても収入が少なくて保証人としての要件を満たさない場合には、決して入居することができない仕組みとなっていました。

そんな現状を重く見た国は、2017年に「家賃債務保証制度」を施行するも、適用時期は各自治体に任せていたと思われます。

大都市圏では早々に導入され、住居に困っている世帯の助けとなっていました。

しかし、私が暮らす地域も含めこの制度そのものは全国的に見てもまだまだ浸透していないと感じます。

電話で「家賃保証制度」についての確認を行う

そうは言っても、お役所のこと。いざというときに「その制度は使えませんね。」と門前払いをされても困ると思った私は、一応念のために電話で問い合わせをすることに。

Q公営住宅に入居の際、家賃保証制度を使うことができるのか?

県では制度を導入して実際に使用してもらうことができるようになりました。

県営住宅を申込される場合でしたら、問題ありません。(私の暮らしている市ではまだ導入されていません。)

Q連帯保証人はいなくても大丈夫か?

連帯保証人がたてられない方の制度ですので、別に連帯保証人をお願いすることはありません。しかし、何かあった時のために緊急連絡先を1名お願いします。

Q緊急連絡先の要件は?

特に条件等はありません。収入審査などもありません。親族、友人、知人でも可です。

Q保証料等は?

はじめに契約料約30000円を支払い、1年後と更新時に10000円を支払うパターンが多いです。(保証会社による)

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公営住宅入居についてメリットデメリットを考える

正式に家賃保証制度について回答をもらったことで、わが家にも公営住宅への転居が現実味が出てきました。

しかし、現実味が出てきたと同時に「本当に引っ越して大丈夫か…」という不安も出てきました。そこで、今の生活と公営住宅での生活を様々な角度から比較してじっくり考えることにしました。

公営住宅の場所

わが家には子どもたちがいますので、できる限り学区内の公営住宅を探し、子どもたちに精神的負担を与えないように配慮したいと思っていました。幸い、学区内には2か所の公営住宅がありました。

私自身は自動車で移動できるので場所がどこであっても困ることはありませんが、

  • 中学生の娘は今の団地より公営住宅の方が学校に近くなります。
  • 小学生の息子は、今の団地が学校の目の前にあるため、公営住宅に入居すると遠くから通学することになります。

となり、息子は小学校まで約1.5㎞の道のりを歩かなくてはならなくなります。

途中に交通量の多い道路もあるため、ひとりで出歩くことに慣れていない息子が安全に通学できるかが課題となりそうです。

息子は再び児童クラブ利用も考えたほうがよさそう

いざとなれば朝は息子を学校の近くまで送ってくることもできますが、帰宅は必然的に自力となります。

もし引越しをするのであれば、小学3年生になるタイミングで退会した児童クラブに再入会することも考えたほうが良いかなと思っています。児童クラブで待っていてくれるのであれば、私がお迎えに行くことで「ひとり帰宅」は回避することができます。

あくまでも児童クラブの空きがあれば…ですけれど。

せめて低学年の間だけでも対策を考える必要がありそうです。

家賃

家賃は今より下がります。公営住宅ですから当然と言えば当然ですね…。

築年数・間取り

公営住宅は、今住んでいる団地の半分以下の築年数で間取りも3LDKであり、現状の3K(43㎡)を大きく上回ります。

正直、贅沢すぎるかなと思います…💦

自治会・当番など

一般の戸賃貸住宅から引っ越しされた方ですと「面倒くさい」「集まりが嫌」という意見も聞かれますが、私の場合すでに同じ活動を現団地内で行っているのでこの辺りは大きな違いはなさそうです。

【現団地での地域活動】

  • 組ごとで組長の仕事が順番に回ってくる
  • 組ごとで自治会役員の仕事が回ってくる
  • 棟ごとで順番に棟長の仕事が回ってくる
  • 月1回の一斉清掃
  • 年1回程度の資源ごみ当番

一般の賃貸のくくりである団地ですが、昔からある建物で居住年数も長い人が多いためがそれなりの活動を行っています。公営住宅に行ったとしてもおおよその仕事は似たり寄ったりではないかと思っています。

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公営住宅入居に当たってのメリット・デメリット

わが家の場合になってしまいますが、お子さんを持つ家庭ですと考えるところは同じようなところになると思いますので、ご参考までに…。

メリット

  • 家賃が安い
  • 築年数が浅い(現状の半分ほどの年数)
  • 広い
  • エレベーターがある(今は階段のみの4階💦)
  • (私が入居を考えているところは)部屋から見える景色がよい(今は隣の団地と近くの山しか見えません 笑)
  • 今より市街地に近い
  • 静か(現在は街道沿いなので、気になるほどではないが少し賑やか)
  • 年1回の花火大会の特等席(コロナで自粛中ですが…)
  • バス停が目の前(今はバス停まで400Mほどある)
  • 自治会がしっかりしていそう

デメリット

  • 住民の質が心配(これはどこの物件でも心配になることですね)
  • 出勤時のエレベーター混み問題(下りは階段でも良いかな…)
  • 小学校が遠くなる(息子の性格上心配で仕方ない)
  • 一度入居したら、他の公営住宅への入居はできない(建て替え時まで居続ける覚悟を持った方がよさそう)
  • 自治会の仕事が未知のものもありそう

メリットもデメリットもかなり考えて書きだしたのですが、わが家の場合はメリットの方が多いことに気が付きました。

子ども二人を抱えるひとり親ですので、多くのメリットがあるのであれば、デメリットはある程度妥協しないといけないと思いますし、小学校問題以外の問題は、まあ大したことないかなとも思えます。

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さいごに

これまで頼りにできる身内がいない私は、「連帯保証人問題」があったため公営住宅には入ることができないものだと思っていましたし、実際に連帯保証人がいないことから受付で門前払いをされていました。

しかし、「家賃債務保証制度」が施行されて我が家にも「やっと公営住宅に応募する権利が与えられた」のです。

しかし今後も、入居を考えている住宅での募集があるかどうかということと、募集があったとしても当選するかどうかという問題もありますので、焦らずにじっくり検討していきたいと思います。

でも、チャンスがあればどんどん応募していきたいと思っています!!

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