【県営住宅】親族のいないひとり親が県営住宅の応募から仮当選を経て当確を勝ち取った忘備録

人生で初めて応募した県営住宅に仮当選しました。先日入居に向けて各手続きを行ってきました。

ということで今回は、「応募から仮当選を経て当確になるまで」の実際の体験を書きつづりたいと思います。

人生初の県営住宅への申し込み

県営住宅や市営住宅という存在は知っていましたが、わが家は「頼ることのできる身内がいないひとり親家庭」ですので、公営住宅には必須である連帯保証人を立てることができませんでした。

しかし、今年度から連帯保証人を立てることができない世帯向けに「家賃債務保証制度」が導入され、わが家でも県営住宅に応募することができるようになったのです。

(私が暮らしている自治体では、市営住宅にはまだこの制度が導入されていません。)

新たな制度が導入されたということで、

  • 場所
  • 募集のタイミング

さえ合えば、「応募してみようかな」くらいに思っていたのです。

県営住宅の場所

わが家には、小学生と中学生の子どもたちがいます。それぞれ友達もたくさんでき、学校生活も楽しく過ごしていますので、学区を変えることは考えていませんでした。

しかし学区内には県営住宅はなく、隣接する小学校の学区には2か所の県営住宅がありました。子どもたちは学区外からの通学をさせる(許可が必要)ことも視野に入れての応募となりました。(今回当選した住宅は小学校から600mほどのところです。)

募集のタイミング

2月から4月にかけての引っ越しになるようなタイミングだけは避けようかなと思っていました。これは、引っ越し業者が繁忙期となるため、引っ越し代も高くなることからです。

わが家には男手がありませんので、どうしても業者を利用しなくてはならないのです。当然お金もかかってきますので、できるだけ引っ越し代が安い時期を狙いたかったのです。

応募方法

県営住宅は各県の住宅供給公社(以下公社)で受付を行っています。

わが家は初めての応募でもあったことから、直接公社の受付まで足を運びました。

  • 家族構成
  • 応募を希望する住宅
  • 収入はどれくらいか(私は源泉徴収票をもっていきました。)
  • 応募に当たっての理由(住宅に困窮する理由)

を聞かれ、応募に関する説明を受けた後、

  • 申込書の記入
  • 当選番号通知はがきの宛先記入(自分の住所)+63円切手貼り付け
  • 抽選結果通知はがきの宛先記入(自分の住所)+63円切手貼り付け

を行い、窓口に提出することで申し込み完了となりました。

公社へ行けば申込書等何部かもらうことができる

公営住宅は抽選で決定されますので、1回では決まらない人も少なくありません。ですが、新しい募集がある都度公社へ何度も足を運ぶことができない人(会社勤めの人や、身体が不自由な人など)は、あらかじめ公社で申込書と通知はがきを何部かもらうこともできます。

私は3部ずつもらうことができました。

私は、落選してしまったときにもう一度公社へ出向くことが手間だと感じたので、特に何も考えずにありがたくいただいたのですが、中には「そんな縁起でもないものはいらない」と言って持っていかない人もいるようです…。

そりゃー、申し込み用紙を多めにもらうということは落選した時のことを前提とした行動ですので、そう感じる人もいることは不思議ではありませんね。

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抽選会開催についての通知が届く

県営住宅の締切日から約2日後、抽選会の通知と抽選番号がかかれたハガキが送られてきました。このはがきは申し込み時に切手を貼って提出したうちの1枚です。

ハガキには、

  • 抽選日時
  • 場所
  • 抽選番号

が記載されていました。

県営住宅抽選会が行われる

県営住宅応募締締切日からおよそ1週間後、「抽選会」が行われました。

私は仕事があったため、抽選会場には行くことができませんでしたが、

  • 抽選会場に行くことで当選率に影響するものではない
  • 仕事を優先にしてもらって構わない
  • 参加必須ではない

と言われていたこともあって、後にネット上で発表される結果を見ることにしました。

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県営住宅仮当選

今回応募した物件は築浅の3LDK 。広くて新しめな物件ということもあって倍率は他の物件と比べて高めでしたが、運の良いことに初応募で仮当選をいただけました。

ここからは各書類の準備や日程調整などと忙しくなります。

抽選結果通知が届く

抽選から2日後、抽選結果の通知がはがきで届きました。(申し込み時に切手を貼って提出した2枚目のハガキです。ハガキが届く前にネット上で抽選結果を確認することもできます。)

抽選結果通知には一緒に「入居資格資格審査の日程」が公社側で決められた日時で案内されてきます。

仕事などでどうしても都合がつかない場合は公社へ電話して日程変更をしてもらうことも可能です。

家賃債務保証制度で利用予定の保証会社への申し込みをする

あらかじめ公社へ「家賃債務保証制度を利用したい旨」を相談することで申し込み用紙をもらうことができます。

保証会社との契約は一般の賃貸物件では不動産会社が手続きをしてくれるのですが、公営住宅の場合は入居する日と自らが手続きをすることになります。

詳しくは↓こちらの記事に書かせてもらっています。

利用する保証会社は公社が指定するものになります。

地域によって異なると思いますが、私が暮らしている県ではこの制度で利用できる保証会社はたったの1社でした。

複数の保証会社がある場合、1社目で審査落ちをしても、もう1社で審査をかけてもらうことができます。ですが、たった1社しかないと、審査落ちしてしまったときには仮当選しても入居をあきらめざるを得なくなってしまいます。
ですので、この制度を利用される予定の方はしっかりと下調べをすることをお勧めします。

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入居資格審査

わが家は子ども二人をかかえる「ひとり親世帯」ですので、それを前提に書かせてもらいます。

資格審査までの必要書類をそろえる

入居資格審査日は仮当選の通知が来てから7日~10日後です。(自治体によって差があるかもしれません。)

必要書類は、

  • 住民票
  • 住民税課税証明書
  • 戸籍謄本
  • 源泉徴収票
  • 連帯保証人の書類(課税証明・印鑑証明等)

です。意外と少ない感じにも思えます。公社の人によると、「昔と比べるとだいぶ簡素化された」とのことでした。(必要書類は世帯員の構成によって違いがありますので詳しくは各自治体に確認してください。)

住民票・住民税課税証明書はコンビニでも取ることができる

今、政府が一押しのマイナンバーカード。私も3月に取得したばかりでした。今回は、このマイナンバーカードが非常にありがたい存在となりました。

私は、市役所の開所時間は基本的に勤務しています。ですので、「公的書類はいつ取りに行く?」という問題があったのです。

  • 仕事を早退して行く
  • 仕事を休んで行く
  • 仕事の休憩中に行く(時間的に無理)

の3択だったのですが、マイナンバーカードのおかげでコンビニで取得することができました。(土日も取得可です。)初めてマイナンバーカードのありがたさに触れました(笑)

戸籍謄本もコンビニで取得できる

もちろん、コンビニで戸籍謄本の取得も可能です。

しかし、戸籍が県外の人はコンビニで取得できないこともあります。

県外の戸籍謄本の取り寄せ方

私も戸籍が県外であるため、戸籍がある地域の市役所へ戸籍謄本の取り寄せを行いました。こちらは郵送でのやり取りになりますので、郵便が行き来する日数も計算しなくてはなりません。(のんびりしすぎると期日に間に合わなくなります。

【県外から戸籍謄本を取り寄せるために必要な書類】

  • 申請書類(各自治体のホームページから取得可)
  • 身分証明書の写し(免許証、健康保険証等)
  • 返信用封筒(自分の宛名を書き、切手を貼ります)
  • 定額小為替450円分(郵便局で購入)

以上のものをまとめて封筒に入れて切手を貼り投函します。

急ぎの場合は、返信用封筒に+290円分の切手を貼って封筒に朱色で速達と書いておくと早めに返信してもらえます。

私の場合は、投函した2日後には戸籍謄本が手元に届いていました。

入居審査当日

今回私は「家賃債務保証制度」を利用しての入居予定でしたので、

  • 住民票
  • 住民税課税証明書
  • 源泉徴収票
  • 戸籍謄本

の4点と、一応念のため仮当選通知はがきを持って公社へ赴きました。受付で、仮当選通知はがきを見せることで何も話さずとも公社側で察してもらえますので仮当選通知はがきを持っていくことはお勧めです。

一通り書類を確認した後(これはスムーズに終わります)、県営住宅の注意事項や備え付けの設備の説明などを受け、鍵渡し日時の予約(コロナに配慮して時間帯指定されています)をした後、鍵を引き渡してもらう日に持っていく書類の説明を受けました。

鍵の受け渡しに日時が決まったことで晴れて「当確」となりました。

「辞退届」を出すことで入居そのものの辞退もできる仕組みとなっていますが、よほどの事情がない限り辞退する人はまれでしょう…。

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鍵渡し日までに用意する書類

晴れて当確となった後は、鍵受け渡し日までにそろえる書類があります。

一般的な公営住宅入居者は以下の書類が必要になります。

  • 認印
  • 印鑑証明書(入居者・連帯保証人)
  • 誓約書
  • 入居者費用負担について(特約書)
  • 敷金の領収書
  • 預金口座振替依頼書(控)
  • 返信用封筒(切手・宛名記入)
  • 緊急連絡票

わが家の場合は、「家賃債務保証制度」を利用しますので、一般的な入居書類とは異なるものもあります。

  • 賃貸保証契約書
  • 差入書
  • 請書
  • 認印
  • 印鑑証明(入居者分のみ)
  • 誓約書
  • 入居者費用負担について(特約書)
  • 敷金の領収書
  • 預金口座振替依頼書(控)
  • 返信用封筒(切手・宛名記入)
  • 緊急連絡票

加えて入居時期が収入申告時期と重なったことから、

  • 収入申告書

も提出することにもなりました。

保証会社とのやり取りが必要な書類

  • 契約書
  • 差入書
  • 請書

の3種類があります。

保証会社を利用する場合は、

  1. 家賃が確定した段階で申し込み審査
  2. 初回保証料 払い込み
  3. 保証会社から契約書と返信用封筒が送付される
  4. 契約書に署名捺印後、公社から預かっている差入書と請書と共に保証会社へ送付する
  5. 4で送った保証会社の署名捺印された請書が返送される

という流れになります。

一連の流れは2週間程度あれば間に合うそうです。

こちらから送付するのは1回で済みます。

印鑑証明書

入居者分と保証人分の印鑑証明書は必ず必要です。

しかし、「家賃債務保証制度」を利用する場合は、「連帯保証人の印鑑証明書」に関しては不要となります。

敷金の領収書

当確後、敷金納入払い込み用紙が送付されてきますので、鍵渡し日までに払い込みを済ませて領収書をとっておきましょう。

万一払い込み用紙が届かない場合は、放置しないで鍵渡し日1週間前までに公社へ連絡します。鍵渡し日に敷金が支払われていない場合は入居ができなくなってしまうこともありますので、気を付けましょう。

緊急連絡票

連帯保証人とは別に2名以上の連絡先を記入します。

入居者と連絡が取れなくなった万一の時に、代わりに連絡が入る先となります。

多くは「親族」でありますが、わが家のように「頼ることのできる親族がいない」場合には「近くに住む友人」でも良いとされています。

私には幸い連絡先として頼める友人がいたので、この点は何とかなりました。

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さいごに

今暮らしている団地と比べても、安くて広くて新しくてきれいな県営住宅

保証人がいなかったために、絶対に無理だとあきらめていたのですが、時代の流れとともに制度が変わったことによって我が家でも県営住宅への申し込みが可能となり、入居まであと少しとなりました。しかし、まだ実感がわきません。

わが家のように保証人問題が大きな壁となっているために、公営住宅の入居をあきらめている家庭は少なくないと思います。

地域によってまだまだ制度の導入具合も違うので、いまだに公営住宅=保証人必須の地域もあると思います。(現に私が暮らしている地域では市営住宅は保証人必須です)

ですがこれから保証会社を利用できる公営住宅が増えていくであろうと思います。

その時はこの記事をぜひ参考にしてみてくださいね。

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